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東西南北

 昨日付本面でも報じた、18億レアルに上る連邦政府の食費支出問題で、国民からの不満の声が高まっている。ネット上では特に、約1500万レアル費やしたコンデンスミルク、200万レアル費やしたガムに批判が集まり、有名メーカーの商品デザインにボルソナロ大統領をあしらった風刺画像が大量に出回った他、「これだけの量をどうやったら食べられる?」の疑問が噴出していた。ボルソナロ大統領は27日の昼食会でこの件に触れたが、コンデンスミルクは兵士の携帯食に適している、ガムは兵士の口腔衛生に良いなどと、教育の連邦施設や軍関係で消費したと説明した以外はマスコミの報道への批判に終始。例年より約20%も多い食費を費やしておいて「緊急支援金に回す金はない」では、国民としても納得できないかも。
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 2月1日から、サンパウロ市のバスや地下鉄、サンパウロ市発着の都電(CPTM)で、これまでは60歳以上で認められていた無料乗車が65歳以上からとなる。これを受け、司法支援センター(Defensoria Pública)という市民の法的支援をする公的機関が、州と市を相手取り、60〜64歳の人たちも従来通り無料にするよう、サンパウロ州地裁に訴えた。サンパウロ州とサンパウロ市が昨年12月に突如発表した変更は市民らの強い反感を招き、複数の裁判が行われたが、いずれも市民側の敗訴となっていた。コロナ禍で交通機関や州、市の財政が苦しいのはわかるが、それは市民も同じ。今回の裁判で覆るか?
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 サッカー・クラブ、コリンチャンスの選手10人がコロナウイルスに感染していることが明らかになった。10人とも無症状で、既に隔離状態に置かれている。この10人とケガの4人、出場停止の2人は28日の全国選手権バイア戦を欠場する。感染した10人は次の2試合も出場が微妙だ。順位争いが熾烈になる終盤だけに痛い。

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