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西森下議=茂木外相来伯は期待の証明=日系社会に450万ドル置き土産=「今後、政権運営スムーズに」

左から西森下議、ボルソナロ大統領、茂木外相、アラウージョ外相ら(1月8日、ブラジリア、Fotos: Marcos Corrêa/PR)

左から西森下議、ボルソナロ大統領、茂木外相、アラウージョ外相ら(1月8日、ブラジリア、Fotos: Marcos Corrêa/PR)

 「茂木外務大臣が1年の初めに早々と来伯してくれたことは、ブラジルに期待を寄せてくれていることの証明。さらに日伯緊密化のためにがんばりたい」――伯日議員連盟会長の西森ルイス下院議員(PL、71)が9日に来社して、そう最近のブラジリア情勢を日本語で報告した。「私もボルソナロ大統領に立ち会って、茂木外相から話を聞きました。いろいろな提携文書を交わしましたが、日系社会宛てにと450万ドル(約4億7千万円)をおいていってくれました。本当に有り難いですね」と頷いた。

 

 西森氏は今月の上下両院議長選に関して「上院のパシェッコ議長は一昨年10月、一緒に日本に行きましたよ。日本のことをよく知っている政治家です」と強調した。調べてみると、2019年10月22日に東京で行われた、天皇陛下が即位を国内外に宣言される「即位礼正殿の儀」にブラジル政府公式慶祝団の一人として出席していた。

来社して説明する西森伯日議連会長

来社して説明する西森伯日議連会長

 西森氏の見方では「ロドリゴ・マイア前下院議長は反政府姿勢の人だったので、政府の提案が議会で思うように審議されなかった。これからはスムーズに議論されるようになると思います」と分析する。審議停滞の具体例を尋ねると「3年前に私が報告官として専門委員会を通した農薬問題の改正法案が、連邦議会の議題にずっと入れてもらえなかった。古い農薬しか使えない今の状態だと、ブラジルでできた野菜などの農業生産物を先進国が買ってくれなくなります」と心配している。
 いわく「ANVISAは農薬の承認に8年間もかけているために、新薬承認の検査の列のたくさん並んでいる状態。しかも申請中の薬の95%はジェネリックなんです。先進国で開発されてもうパテントが切れた薬品がそれです。製品名が違うからって、もう一度1から検査しようとしている。時間の無駄です。おかげでブラジルは古い農薬しか使えない。新しい農薬ほど人体に無害で、環境にも優しくなっているのに、それを使えないんです」と一気に語った。
 さらに「緊急支援金も可能性が高いですよ。現政権はすでに年金改革は実行した。これからは、余録が多すぎる公務員の待遇を修正する行政改革、税制改革もきっと実行されるはず」と見ている。「コロナが収束するまでは、国債をどんどん発行してでも国民が本当に必要としている貧困対策を優先するべき」と強調した。
 東京五輪パラに関して意見を聞くと、「個人的には規模を小さくしてでも、とにかく実施してほしいと思っている」との希望を語った。最後に「今世界中で紛争や争いごとが激しくなっていることを心配している」と言い添えて締めくくった。

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