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新型コロナの全容解明はいつ?

感染拡大抑制に期待がかかるワクチンの製造現場(Bio-Manguinho/Fiocruz)

感染拡大抑制に期待がかかるワクチンの製造現場(Bio-Manguinho/Fiocruz)

 ブラジルでの新型コロナの最初の感染者確認からほぼ1年。1月17日にはやっと、予防接種ワクチンの緊急使用が認められた。だが、医療現場ではまだ、新型コロナ治癒後の後遺症も含めた「病気の全体像」が描けずに苦労している。
 その一例は変異株による感染の急拡大だし、血栓ができやすくなる事で生じる脳血管障害や心筋梗塞、腎臓病の増加だ。17日付現地紙には、若い人や子供の間の糖尿病の増加が、新型コロナの直接的な影響か、潜在要因が増幅されたのかなども調査中とある。
 保健省の統計では感染者や死者の数と共に、回復者数も報告する。この場合の回復者はPCR検査で陰性となり、ウイルスはいないと診断された人を指すのだろう。というのは、重症者、軽症者を問わず、回復後も様々な後遺症に悩む人がいるからだ。
 サンパウロ市やポルト・アレグレ市の病院は回復後の患者と定期的に連絡を取り合い、生活の質の変化などを調べている。同グループは世界保健機関(WHO)とも提携しており、年末か来年初めにはまとまった報告も行う意向だ。
 同グループはこれまでも、クロロキンなどの薬がコロナ感染症には効果がない事などを明らかにしてきた。今回は、PCR検査で陰性になってから数カ月経っても、倦怠感や疲労感、脱力感、筋力低下、注意困難、睡眠障害、不安症状、記憶力低下などの肉体的、精神的な影響が残る人は8割に上る事などを明らかにした。長期入院経験者に多い多臓器の機能低下も生活の質の低下を招く。
 新型コロナ感染症で多臓器の機能障害や肌のシミ、目の痛みなどの複数の症状に悩む子供も増えており、感染症の全容解明や回復後の影響の研究は重要度が増した。
 今回のパンデミックで失ったものは、24万人の命だけではない事を思い知らされる。 (み)

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