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《ブラジル》最高裁が教会行事判断を持ち越し=白熱した議論を展開した末

 最高裁で7日、カシオ・マルケス判事が3日に下した、信教の自由を理由に、信者が参加しての集会開催を認める仮判断に関する全体審理が行われた。白熱した議論が行われた末、報告官のジウマール・メンデス判事の反対票が投じられたのみで審理を持ち越した。8日付現地紙が報じている。
 今回の審理は、復活祭の前日の3日にカシオ判事が全国での宗教行事の自由を認め、教会などで集うことを許可した判断についてのものだ。ブラジルでは連日、新型コロナによる死者の平均が3千人前後を記録。6日には1日の死者が過去最高の4千人台を記録。カシオ判事への判断は批判の的となっていた。
 この日の審理ではジウマール・メンデス判事が報告官を務めたが、別件でサンパウロ州政府による外出規制の継続を指示し、宗教行事開催を認めなかった同判事は、予想通り、カシオ判事の判断を厳しい口調で批判した。

 だが、この日の審理はこれ以上、先に進まなかった。それはこの審理に参加した国家総弁護庁(AGU)のアンドレ・メンドンサ長官との議論などがあったためだ。連邦政府の意向を代表し、信教の自由と集会開催を認めるよう訴えるメンドンサ氏に対し、メンデス判事は「あなたは火星からやってきたのか」とコロナ禍の現状が見えていないとばかりに強く批判した。同判事はアラス検察庁長官にも批判の言葉を浴びせた。
 この日はブラジル労働党(PTB)の弁護士のルイス・グスターヴォ・ペレイラ・ダ・クーニャ氏も参加。同氏はコロナ対策としての外出規制を州や市の判断に任せようとする最高裁を聖書の一説を使って批判。それをルイス・フクス最高裁長官から「不適切だ」と批判される一幕もあった。

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