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《ブラジル》最高裁が国勢調査実施を命令=政府の予算削除で中止判断を受け

 最高裁のマルコ・アウレリオ・メロ判事が28日、昨年実施されるはずだったのに、コロナ禍のために延期された上、予算が大幅に削減されたために今年も中止となった国勢調査を行うよう、連邦政府に命じたと同日付現地サイトが報じた。
 10年に1度行われる国勢調査は、総人口や人口構成、家族構成、所得などの総合的なデータを更新するために不可欠。だが、昨年はコロナ禍のために延期され、今年は今年度の予算案審議の過程で予算が大幅に削減される事になった時点で、調査員採用のための試験が中止された。今年も調査を行わない事は、年間予算法が裁可された直後に確認されている。
 国勢調査のデータは、連邦政府や各自治体が社会福祉政策などを立案するのに不可欠で、選挙時の投票率の計算や議席数の割り当てなどにも影響する。また、国勢調査の実施は法令でも定められている。

 そのような役割を果たす調査が中止となった事に、地理統計院(IBGE)の院長経験者をはじめとする専門家や政治家達は大きな懸念を表明していた。
 現在は、昨年から始まった新型コロナのパンデミックでコロナ感染症だけで40万人の犠牲者が出ている上、その他の原因での死者も増加傾向にあるだけに、少しでも正確な国全体の実情を把握する必要がある事は多くの人も認めている。
 メロ判事の判断はマラニョン州政府からの要請を受けたものだが、大統領府は28日午後3時現在も同件に関するコメントを避けている。

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