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《ブラジル》イタリア人麻薬マフィア逮捕、本国へ強制送還へ=1、2を争うお尋ね者が南米潜伏

ウルグアイのホテルで捕まった直後のモラビト(2017年、Divulgacao/Policia Italiana)

 ブラジル北東部パライバ州州都のジョアン・ペソアで国際警察が24日、2019年にウルグアイの刑務所から逃亡して以来、姿をくらましていた逃亡犯のイタリア人マフィア、ロッコ・モラビトを逮捕した。
 モラビトは南米から持ち込まれたコカインを扱う麻薬密売者で、1990年にイタリアのミランの裁判所で、本人不在のまま、30年間の実刑判決を受けた。ブラジル・メディアの報道によると、モラビトはその他にも麻薬密売で3件の有罪判決を受けており、実刑判決は計103年に及ぶという。
 モラビトはイタリアでは1、2を争うお尋ね者で、同国のメディアによれば世界で最も危険な逃亡犯10人の一人だ。
 モラビトはイタリア脱出後、ウルグアイに潜入し、偽の身分証明書などを入手して豪奢な暮らしをしていたが、2017年に捕まった。だが、イタリアに強制送還される3日前に集団脱獄を図った。一緒に脱獄した囚人達は数カ月で全員捕まったが、モラビトだけは完全に姿を消し、逃げおおせた。
 モラビトはサンパウロ州に本拠を置く麻薬密売組織の州都第一コマンド(PCC)と関係があったとされ、PCCの手を借りてブラジルに潜入したと見られている。PCCとの間を取り持った人物は、現在はトルコで捕まっているという。

 モラビトは別の国際逃亡犯ら二人と共にジョアン・ペソアのホテルにいたところで見つかり、逮捕された。逮捕劇には、国際警察やイタリア警察だけでなく、米国連邦捜査局(FBI)、米国警察も参加した。
 ウルグアイが送還を要請していないため、モラビトはイタリアに強制送還される見込みで、最高裁のカルメン・ルシア判事が25日に連邦刑務所に収監する事を決めた。この時点ではどこの刑務所化が限定されていなかったが、その後にブラジリアと決まったため、連警が同日中にブラジリアに連行した。
 連警は2019年にモラビトがリオ・グランデ・ド・スル州にいるの情報を入手し、彼の身柄を捜索していた。モラビトを強制送還する方針は19年10月から決まっており、2020年6月には逮捕命令も出たが、本人が姿をくらまし、捜索期間を延長しても逮捕できないという状態が繰り返されていた。
 最高裁は昨年12月に法務省と外務省にイタリアがまだ、モラビト逮捕に関心を持っているかの確認を依頼。今年2月には捜索継続が決まり、3月には、2025年5月末日までに逮捕する事を期待する旨を法務省に通達。その結果が、24日の逮捕、25日の連邦刑務所移送となった。
 モラビトの連邦刑務所への移送は、連邦検察庁が25日に、即刻、連邦刑務所へ移送すべしとの意向を表明した事を受けて決まったようだ。

★2010年11月19日《ブラジル》国際麻薬密売グループ検挙=22人逮捕、コカイン2・4t押収=総指揮官は日系の市議会顧問
★2004年2月24日ブラジルに巣食う麻薬=勢力強める犯罪組織=コカイン使用は7倍増
★2019年7月11日《ブラジル》サンパウロ州海岸部=イタリア人の親子を逮捕=母国のマフィアの調整役
★2019年3月27日《ブラジル》イタリア人テロリストのバティスティ、一転して犯行を認める ブラジル国内で逃亡すること10余年

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