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《ブラジル》保健省が3度目接種を承認=コロナバックの人に補強で=70歳以上に9月15日から

ケイロガ保健相(Marcelo Camargo/Agencia Brasil)

 マルセロ・ケイロガ保健相が24日夜、9月15日から、70歳以上の高齢者や臓器移植や癌などで免疫力が低下している人で、2度目の接種から半年以上経った人に補強接種を行う意向を表明したと25日付現地サイトが報じた。
 リオ市はその前に9月から3度目の接種を行う意向を表明し、23日にはファイザー社かアストラゼネカ社のワクチンを60歳以上に適用と発表した。
 保健相はその時は世界保健機関(WHO)の要請にそい、補強接種は2度目の接種が進んでからとしていた。
 だが、デルタ株の感染状況から補強接種を求める声や関連研究の結果などを加味し、24日に持たれた州や市の保健局長や専門家との会議で、9月15日なら全州で18歳以上への初回接種が終わっているとの理由で、補強接種開始を認めた。
 現段階での接種対象は70歳以上か免疫力が低下している人で、2度目の接種から半年以上経ている事が条件づけられた。この条件だと事実上、中国製のコロナバック接種者だけが対象となる。
 保健省は補強接種にはファイザー社のワクチンを使い、やむを得ない場合はヤンセン社製かアストラゼネカ社製を使うよう指示した。保健省は専門家の助言を受けた判断としている。

 24日は、サンパウロ総合大学医学部と心臓研究所(Incor)が、コロナバックの接種を受けた55歳以上の人への補強接種を勧める報告書を提出している。
 この研究は年齢や性別毎の抗体所持率などを調べるためのもので、コロナバック接種完了者101人(42人は60歳以上)、感染後に回復して抗体を得た人72人、未接種・未感染者36人で比較調査を行った。
 同研究では、ウイルスが細胞内に入るのに使うスパイク・タンパクへの抗体所持率は、感染後に回復した人の方が接種完了者より高かった。ウイルスに対する抗体所持率はほぼ同率だった。55歳以上で両方の抗体が確認された人は、女性60%、男性28%で、性差も見られた。
 同調査では補強接種効果は別のワクチンを使う方が高い事もわかった。55歳以上で補強接種を受けた場合の抗体所持率は、女性94%、男性83%だった。
 国家衛生監督庁(Anvisa)は19日、80歳以上のコロナバック接種者への試験的補強接種を進言していた。
 高齢者は抗体ができ難く消滅し易いといわれるが、高齢者や医療従事者への接種開始時はコロナバックしかなかったのと接種間隔の問題で、現在の追跡調査は同ワクチンのものに限られている。

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