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樹海

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 サレゾポリスの海岸山脈から発するチエテ川の旅は長い。バーラ・ボニートには船を昇降させる閘門も造られ、アラサツーバ辺りになるとかなり大きな河川になりパラナ河に合流しラプラタから大西洋へと濯ぐ。この河川を利用し船舶による運送を活発にしたいの構想もあるようだけれども、中々―思うようには進んでいないらしい▼あの川も昔は清流であったし、 ...

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 ブラジルで日本語を学ぶ人たちの顔ぶれが、顕著に変わっていくのを、だれよりも教師はじめ教育関係者が把握しているようである▼「日本人の子孫なのだから、ちゃんと日本語を勉強しなさい」、親が子にそう仕向けたのはかなり昔。今は、自覚して始める学習者が増えてきている。近い将来、学習をすすめる親がまったくいなくなることはないだろうが、ほとん ...

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 岐阜県人会の山田彦次会長は十九日の総会で再選され、十七年目(二年任期の九期目)に突入した。そこで、現役最長は誰なのか調べてみると、意外な人物が浮かび上がってきた▼県人会史をひも解くと最長を記録したのは、なんと三十一年間も会長職にいた宮本邦弘さん(大分)だ。『ブラジル県連』第四号によれば一九六〇―九一年と本当に長い。続いて富山賦 ...

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 日本人がブラジルに移民して来たとき、外国人登録のために、当局から指紋を取る旨指示され、「いやだ、こんな国に来るんじゃなかった」と考えただろうか。いやだ、と思いがらも納得し、採取に応じた、と思われる。移民してきたのだ、その国の決まりに従わなければ、という割り切りがあった。もし拒否していたとすれば、国家権力によって何らかの処置をさ ...

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 新聞やテレビ・雑誌の記者には、必ず守るべきものがある。その第一は「取材源の秘匿」。つまり―ある事件を取材するときに得た情報を誰が話したかを明らかにしない。例え警察沙汰や裁判になっても「情報を提供した人の氏名を秘匿する」のが鉄則であり「表現の自由」と並びマスコミの原則となっている。日本でも最高裁判所は、この事をはっきりと認めてい ...

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 山口県岩国市の住民投票が話題になっている。米軍再編に絡んで神奈川県厚木基地に駐留する米空母艦載機57機と兵士ら1600人が移駐する問題について市民らの意見を問うというものであった。この住民投票には反対する人々も多く、棄権を呼びかけもしたけれども、予想通り―移駐に反対が87%にも達しマスコミを賑わせ、いうところの文化人を喜ばせた ...

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 岩手県はデカセギが最も少ない県の一つである。さきごろ、県の国際交流協会から県人会に「みなさんご存じの日系人で岩手県在住者がいたら、知らせて下さい」という連絡が入った。県人会ニュースが早速これを取り上げ、本紙は「大耳小耳」の欄で「温かい岩手県」と紹介した、つもりであったが――▼文の末尾に「予算がどこも窮屈になっていく昨今、問題が ...

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 県連史上はじめて、二シャッパが提出される公算がでてきた。現中沢体制の副会長、高橋一水・高知県人会長を押すシャッパと、反中沢派が中心となった松尾治・福岡会長のそれだ。松尾さんといえば文協副会長という重責を担い、百周年祭典協会でも総務委員長の吉岡黎明さんを補佐して活躍する▼〇四年二月、松尾さんが福岡県人会で会長になったのも、会を二 ...

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 日本の国会はさきごろ偽メール問題で大いにもめた。民主党の若い議員が予算委員会でメールのコピーを振りかざして、小泉政権に襲いかかった。自民党幹事長の次男にホリエモンが、三千万円を振り込むよう指示したというメールである。メールが本物だったら、政権の屋台骨を揺るがすほどの威力があっただろうとみられている。結局、偽物と決着がつき、事件 ...

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 「肉ですか―。肉は好きです」と語ったのはモ―パッサンで「いちばいいのは女性の肉です」と続けたそうな。この道ばかりは洋の東西を問わないらしい。道鏡がいればラスプ―チンあり。人類最古の職業は「娼婦」だとされるし、どんなに世の中が移り変わっても、このもやもやした男女の関係はちっとも変らない。いや、むしろもっといびつになっていると見た ...

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