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オーリャ!

コラム オーリャ!

 短歌を携帯電話やパソコンメールで投稿するNHKのラジオ番組が人気を集めている。「とりあえず居場所もお金もくれるから バイトしてたい今日もあしたも」。寄せられる短歌の内容は、家族、学校、リストカットなど十代、二十代の投稿が八割を占める。  「一九七〇年代の学生運動など若者がいきいきしてる時の日本見た。今の若者元気ない。とても心配 ...

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 この十一日に予定されていた中国政府に対する平和的抗議活動が延期された。移民国家ブラジルでやることでもなかろう、という意見が周りでも多かった。  さて。日本人だから、ということでもないだろうが、中華料理店では、その接客態度に不愉快な思いをすることが多い。  自然、親日派が多い台湾系の店に足が向く。笑顔一つで料理の味も変わることを ...

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 劇作家で詩人の故寺山修司は「涙は、人間のつくる一番小さな海です」と書いた。ハンカチで両目を拭うペレーの姿は、何とも痛々しかった。  同じくサントスの選手だった息子、エジーニョが六日、麻薬取引の容疑で逮捕された。「家庭で、常習者であることは分からなかった」。麻薬撲滅キャンペーンに、携わったこともあるペレー。無念さは、海に匹敵する ...

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 ジャングルでボランティア活動をし「今日帰国するんです」という女性に会った。話を聞くとブラジルへ来たのは私と同じ日の同じ便のよう。大げさだが同士が去ってしまうような気持ちになった。  NHKの「乗船名簿AR―29」とその十、二十、三十一年後のドキュメンタリーを見た。六八年四月入港のあるぜんちな丸乗船者を追う。出発地点は同じだが、 ...

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 「拳銃を引き渡して」――。街の交番で最近よく見かけるポスターの標語。警官に訊いたら、銃規制運動の一環で、「身元や入手経路は不問。現金と交換するよ」  モデルに応じて、百~三百レアル(約四千円~同一万二千円)をもらえるという。「古新聞で包むか、靴の空き箱に入れて持ってきて」。やけに丁寧な口調だった。  一昨年サンパウロ市では、一 ...

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 リオ州立大学地質学部岩石鉱物科の学部長の元木昭寿さんによる一九五〇年代の話。ブラジルで最初のウラン鉱山を発見した人は、日系人のウツミ・オサムという人だ。鉱山名はそのまま〝オサム・ウツミ〟になった。  製錬所に行くまではポッソス・デ・カウダス市を通らなくてはいけない。しかし、ウランは放射性物資を含むため、同市市長がこれに反対。条 ...

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 文協評議員会の権威が落ちている。〇三年の民法改正で、直接関与できるのは、予算案と不動産に関してのみらしい。もっといえば、評議員会自体が絶対必要なものでもないようだ。  先月の選挙でも、会員による直接投票制度に変わったため、以前のように評議員会が新役員を承認するといったこともない。存在感がなくなったことは事実だ。  もう一つ、そ ...

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 「世界に散らばるコロニアの中で、有数の規模だ」。客家センター(客家プラザ)が今年二月にオープン。海外から慶祝に訪れた台湾華僑たちは、設備の充実さを誇らしく思っていた。  三カ月余り経った今。内部関係者から、悲鳴に近い声すらもれてくる。「外部への貸し出しがなかなか軌道に乗らず、維持が大変。日系の方も大歓迎ですよ」。  さらさらの ...

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 三十一日にタイのバンコクであったミス・ユニバースでは、カナダの代表が栄冠を手にした。二位、三位はプエルトリコ、ドミニカ共和国だった。セミ・ファイナルにはベネズエラやメキシコも残っていたから、中南米には美人が多いのだな、と思う。ただ、写真を見ていると一様にスリムで背が高い。日本の代表も百八十センチメートルを越す長身だった。  美 ...

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 何かに似ている。そう、往年のカーニバルの乱痴気騒ぎ、あれだ。  過去最高の約二百万人を動員したサンパウロのゲイ祭り(二十九日)。パウリスタ通り~レプブリカ広場までを車両通行止めにして夜中まで続いた行列、そのフィナーレは〃教会の前〃だった。  非日常性を思い切り楽しむ大衆パワーを肌で実感した。街中から離れた〃コンクリート箱〃のよ ...

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