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オーリャ!

コラム オーリャ!

 深い紺色の制服、制帽姿が凛々しい。十五日、東洋人街のそこかしこを日本の海上自衛隊員が颯爽と歩いていた。  すれ違い様、感激の面持ちで声をかける移民をみる。練習艦のサントス入港は六年ぶりだ。次の機会はいつや知れない。  その日、文協講堂であった日系団体共催の歓迎会。石田総領事はコロニアには「いつも盛大に迎えていただき」と謝辞を読 ...

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 パルミット――サラダにこれが盛られると高級感?。北パラナの開拓当時を知る人たちは「森林のなかには、至るところに生い茂っていたなぁ」と懐かしむ。  入植者たちの毎日の食卓に野菜代わりに並んだ。「緑繊維の食べもの」と重宝がられたのだ。酢と食塩で味付けしていたので、飽きがこなかったこともある。今では、自然の立ち木を見るのが珍しくなっ ...

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 行き先を告げないバス旅行はいかが?  岩手県人会婦人部が、そんな企画を検討していたそうだ。温泉地や釣堀など県人会の親睦旅行もマンネリ化。ミステリーツアーに新しい刺激を求めたいところだった。「日本では、結構流行っているんですよ」と関係者。  このツアーの着眼点は、ザ・ビートルズが解散前につくった最後の映画作品「マジカルミステリー ...

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 日系社会活性化を目指して始められたYOSAKOIソーラン。旗持ちとして重要な役割で参加した非日系アレックス・モライスさん(23)は、日本文化に興味を持ち日語教室に通っていたことから誘われた。「来年もぜひ参加したい」と目を輝かせる。  遠路カンポ・グランデから参加したイーゴル・ミヤシロさん(三世、14)も「とっても気に入っている ...

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 『西日本新聞』に「参院選、燃えない海外有権者」「日本への帰属意識希薄」と書かれてしまった。日本側がそうみていることについて、何も感じないとすれば、やはり意識が薄くなっているのである。これは、駐在員でなく、あくまで移民一世に関していっている。  ブラジルで選挙人登録をしたのは、戦前の子供移民と戦後移民だ。どちらも、これまでまだ一 ...

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 なるほどな――思わず、頷いた。パラナ州日本移民史料館にある「農家成功双六」を目にしたときのことだ。  全二十五コマに「開拓」「植付」など勤労の貴さを語る言葉だけでなく、各コマに「豊年に巾着の紐をしめ」などと戒めの一文も添えられる。ジャポネス・ガランチードとして高い評価を受けるに至った背景には、日常からの道徳教育があったのだと痛 ...

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 日系人の女性弁護士がこのほど、日本人男性と在日ブラジル人女性との偽装結婚に関わったとして、日本弁護士連合会より業務停止二カ月の懲戒処分を受けた。  これまで東南アジアの女性が日本人の配偶者を装って入国するというケースが目立っていた。ブラジル人も、表面に出てきているのだろう。  米国務省は先月、日本がアジアや中南米の女性の「目的 ...

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 在聖総領事館初の公館投票が行われ、登録者数一万一千六百五人中、千九百九十九人が投票した。単純計算すれば投票率は一七%。基本的には「お寒い」限りだが、ことはそう簡単でもない。  郵便投票がどれだけあるかで、実際の投票率はまったく変る。万が一、郵便が二千票あれば投票率は二倍の三四%だ。  日本より広い面積を管轄する同館は領事出張業 ...

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 「この町が大好きだ/サン・ポールは心にしっくりくる/ここには伝統なんかない/偏見がない/古代的でも近代的でもない……」。スイスの詩人ブーレーズの詩篇「サン・ポール」の始まり。描かれるのは一九二四年のサンパウロである。  それから八十年。高さ百五メートル、バネスパ・ビルの屋上にいる。コンクリート建築としてはアメリカ大陸で一番の高 ...

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 海上自衛隊練習艦隊のリオ入港は十五日。歓迎を仕切るリオ州文化体育連盟は、隊員たちにボランティア活動をしてもらい、本場のサンビスタの踊りで遠来の労をねぎらう。サントス(サンパウロ)とは一味違う歓迎になるようだ。  ボランティア活動は、カンポグランデ地区のトーキョー小学校の壁塗りだという。イラクに派遣されている陸上自衛隊の復興支援 ...

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