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オーリャ!

コラム オーリャ!

 海外で一番俳句が盛んな国―NHKがブラジルをそう位置付けてから久しい。質、量ともにといっていいのか、毎年のNHK全国俳句大会には、他国や(日本の)他県に比較して、圧倒的に多数の作品が送られ、入賞もする▼平成十五年度の同大会で、海外作品賞を受賞した山口敏子さんの句「星月夜海に葬る移民船」について、選者たちの間でおもしろい議論があ ...

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 移民のカラオケ熱について次のように言った人があった。  無名の移民でも一躍脚光を浴びることのできる舞台こそがカラオケ大会である。歌唱後贈られる喝采と拍手。コロニアの場合、それは彼(彼女)が歩んできた人生に対する拍手でもあろう、と。  十五、十六日文協であったカラオケ大会で熱唱する一世歌手たちを前に、ふとそんなことを思い出し考え ...

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 日本語学習を必要とする在日外国人児童のため、相談員を設置している県もある。ブラジル日本語センターのごく身近な所に、相談員の通訳などを務めていた女性(二世)がいたということが最近、分かった。  家庭訪問にも積極的に協力、「彼女に聞いたら何でも知っている」と評価も高い。同センターはデカセギ支援事業を計画中で、この女性の存在がクロー ...

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 一九九五年五月から九九年末までセテバンという、デカセギ子弟向け通信教育システムをやっていた篠田カルロスさん。九九年に突然、ブラジル教育省から中止命令が来た時にはさぞやがっかりしたことだろう。その五年間に八百三十一人の卒業者を出し、うち約二百人がその後、ブラジルや日本、アメリカ、カナダ等の大学に進学したそう。  親の仕事の都合で ...

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 「今、台湾人が続々と帰国していますよ」。Centro Social Hakka Do Brasilを取材するため通訳を頼んだ陳さんが、そんな話を持ち出した。  何のことか質したところ、台湾で来月、総統選があるという。同国では在外選挙が確立しておらず、海外の有権者は帰国しなければならない。もちろん、投票は義務付けられてはいないが ...

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 新年会を取材して、日本カントリークラブというのは不思議な団体だと思った。六千家族、三万人の九割が日系人というコロニア最大の組織なのに、邦字紙にはあまり登場しない。たんに記者が怠けていると言われれば、それまでだが。  故・山本勝造氏らが一九六〇年に創立、五十人から始まった。日本庭園を造成、六八年から「地蔵祭り」を実施し、すでに伝 ...

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 商店・住宅混合地域に建設中のビル。掘り下げられ、ダンプカーで運び出される土がポロポロとルアにこぼれる。少ない回数で運び出そうとし能力以上に積むせいか、あるいは、積み方が杜撰(ずさん)なのか、車体がゆれると、土が落ちる。  そこへ降雨。乗用車は泥をハネあげ、歩道に飛ばす。乾けば土ぼこり。歩道沿いの住宅、商店、通行人が〃犠牲者〃。 ...

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 二月は国内各地の大学で新学期が始まる季節。東洋人街近くの大学も、多くの学生で賑わう。  某大学では年明け早々、新入生向けに数学、ポ語の補習授業を開始した。「大したことない」と見くびっていたところ、初日から教室は満席、先生への質問も続出。熱心な隣席の学生は、ポ語が不得手なオーリャっ子にまで、数式の説明を求めてくる。  夜間コース ...

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 二十七日午後一時ごろ、広島文化センターの大サロンを覗くと、お年寄りとボランティア合わせて四十人ほどがテーブルを囲んで食事をしていた。  この日、ブラジル広島県人会はデイケアーサービスをスタートさせた。雨が降っていたこともあり、利用者は十人足らずかなと高をくくっていた。  蓋を開けてみると、その三倍近くが申し込んだ。そのうち、非 ...

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 「コロニアでは、日本からお金引っ張ってくる人が〃やり手〃だと思ってる人がいるけど、いつまでもそういう乞食根性は良くないと思うよ、個人的な意見だけど」。モジ市イタペチの農業・芳賀七郎さん(コチア青年)は力説する。  会館建設しかり、百周年記念事業しかり、日伯学園構想しかり、コロニア発の大型プロジェクトの多くは、日本の資金が前提と ...

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