『百年の水流』開発前線編 第一部=北パラナの白い雲
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『百年の水流』開発前線編 第一部=北パラナの白い雲=外山脩=(10)
ブーグレのカフェーの育ちぶり、繁茂ぶりは素晴らしかった。ここの土は特に肥沃で、40年間、無肥料で持った──という伝説すらある。バルボーザは、このファゼンダに惜しみなく大金を注ぎ込んだ。セーデ(本部)
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『百年の水流』開発前線編 第一部=北パラナの白い雲=外山脩=(9)
ともかく、北パラナのテーラ・ロッシァでのカフェー栽培は、無肥料で25年から30年続けることができた。カフェー樹一本当たりの収穫量も他州とは比較にならぬほど多かった。これは別の作物も同じだった。 なお
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『百年の水流』開発前線編 第一部=北パラナの白い雲=外山脩=(8)
一章 カンバラー カフェーは血であり命であった 往年、カフェーはブラジルを支えていた。国内で流通する貨幣の殆どは直接・間接にカフェーと関連して動いていた。それを見事に表現する名言があった。こう
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『百年の水流』開発前線編 第一部=北パラナの白い雲=外山脩=(7)
『百年の水流』は、勝ち負け抗争以外の記事ではコチア、スール、南銀の落城の内幕を紹介したことに関し、多くの読者から「これでよく判った」という謝辞が寄せられた。この落城では、莫大な損害を受けたり人生を狂
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『百年の水流』開発前線編 第一部=北パラナの白い雲=外山脩=(6)=産経新聞も移民史修正問う
こういう簡単な──小学生でも知っていることも混じっている──基礎的な事実すら間違えていて、歴史研究などできる筈はない。 しかも、このピンチ・ヒッター氏の記事は誤字、単純な事実の間違い、助詞の誤用、意
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『百年の水流』開発前線編 第一部=北パラナの白い雲=外山脩=(5)
後に筆者が、そのヘマを犯した当人に「彼は歴史研究家ではありませんヨ」と言うと、否定はせず、微かに頷きながら、後悔の色を表情に浮かべていた。その表情から(すでに、ほかの人からも、同じ忠告を受けたナ)と
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『百年の水流』開発前線編 第一部=北パラナの白い雲=外山脩=(4)=抗争の印象は軌道修正へ
また奥原氏は、臣道連盟や勝ち組の人々が受けた迫害を、州の真相究明委員会に持ち込んだ。その結果、州議会で公聴会が開催され、委員会が、被害者と日系社会に謝罪するという成果があがった。 さらに、6月6日、
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『百年の水流』開発前線編 第一部=北パラナの白い雲=外山脩=(3)=内山主幹「通説が問題だな」
「アンシエッタ島の刑務所へ送られたではないか。それが、有罪判決が出た証拠」と反論する人も居るであろう。が、これは、その刑務所を臨時に拘置所代わりに使用したものであり、収監・服役ではない。(襲撃実行者
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『百年の水流』開発前線編 第一部=北パラナの白い雲=外山脩=(2)=有罪判決なき臣聯幹部拘束
反響から判断すると、まず勝ち組・負け組抗争の真相を発掘したことが良かったようである。この抗争は、それが発生してから(『百年の水流』出版の時点で)60年余、日系社会でもブラジル人の間でも、さらに日本で
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『百年の水流』開発前線編 第一部=北パラナの白い雲=外山脩=(1)=多く方々からの助力に感謝
前書き まったく歳月の過ぎ去るのは早いもので、2006年の暮れ、拙著『百年の水流』を出版して以来、すでに10年近くになる。この本は、その数年前にサンパウロ新聞に連載した記事を推敲、新材料を多数盛