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2005年

「自分史」出来た!=安達シニアの指導で(1)=姪2人に書き残す=自称〃飯炊きババア〃の山田操さん

2月10日(木)  ブラジル日系老人クラブ連合会で活躍しているJICAシニア・ボランティアの安達正子さんが、活動の一環として、会員たちに自分史作成を呼び掛け、十冊以上が出来上がった。完成した自分史一冊一冊に、著者が人生の中で得た教訓や信念ともいうべき言葉が込められている。自分史を書いた方々のうち、四人に書き終えた後の感想などをイ ...

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日系農協活性化セミナー視察旅行=イビウーナ農業の挑戦③=ゆったり時間流れる=マイリンケの有機栽培畑

2月5日(土)  視察ツアーは早くも終わりに近づいていた。バスは眠りにつく一行に心地よい揺れを与えながら、最終目的地マイリンケ市へと向かった。イビウーナ市の北隣に位置する人口三万人ほどの小さな街だ。バスは山の奥へ奥へと入っていた。下車し、傾斜が四十度ほどもありそうな急な森林道を登って行くと、急に視界が開けた。眼下には有機栽培の大 ...

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日系農協活性化セミナー視察旅行=イビウーナ農業の挑戦②=ハウス栽培は独学で=下田勉さん 家族と再び力合わせ

2月4日(金)  「今まで一緒に農業をやってきたけど、苦労をかけたし勉強もさせなかった。日本へ行ってお金を貯めて自分の好きなようにしなさい」  下田勉さん(68・熊本出身)はそう子どもたちへ伝えた。家族で農業に従事してきたが、「あんまり上手くいかんもんだから、百姓をやめたいという気持ちがあった」。四人のうち三人が日本に旅立った。 ...

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日系農協活性化セミナー視察旅行=イビウーナ農業の挑戦①=コチア倒産乗り越え=野菜販売に工夫、差別化

2月3日(木)  午前七時、朝食のバナナを口にほおばった記者を乗せ、バスはニッケイパラセホテル前を出発した。ふと目を覚ますと、ドライブインか。再び眠ろうと思ったが、「着いたぞ」と威勢のいい声に起こされた。  アルゼンチンのメルコフロール農業協同組合の森田健一さんだ。威勢がよく、いたずら少年のような表情を見せる。  うらめしそうな ...

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〃元気印〃の2450歳が行く=ブラジル農協婦連、パラグァイで交流(下)=強く残る日本語=イグアスー移住地 日本祭り参加呼びかけ

2月3日(木)  前日、ラパス(La Paz)移住地で同移住地とピラポ移住地の農協婦人部との交流を終えたブラジル農協婦人部連合会(ADESC)の親善交流団三十九名は、一月二十六日、国道を逆戻りしてイグアスー(Yguazu)移住地に向かった。  ブラジルとの国境にあるシダデ・デル・エステからラパス、ピラポ移住地に通じる国道の両側に ...

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〃元気印〃の2450歳が行く=ブラジル農協婦連、パラグァイで交流(上)=ラパス移住地ことし50周年=重点項目、高齢者対策など

2月2日(水)  ブラジル農協婦人部連合会(ADESC)がパラグァイに親善訪問団を派遣して、去る一月二十五日と二十六日、ラパス(La Paz)とイグアスー(Yguazu)二移住地で婦人部との交流を行い、親善を深めた。訪問団には上芝原初美会長を団長に、四名の副会長・玉腰豊子、池田桂子、飯田正子、吉泉美和子さん、栖原マリーナ事務局長 ...

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牧場主への道③=マット・グロッソ・ド・スル州=辻光義さん講演=「牛は預金より確実」=牧畜専業で生涯現役宣言

2月2日(水)  「危険を分散させるためには何種類もの作物を植えたほうがいいと言われていますが、現在、牧畜以外には何かしていないのですか」。講演後、参加者の一人が質問した。  辻光義さん(66)は答えた。「経営者がどうしてそんなにいくつものことをできるでしょうか。私にはできない。一つのことに熱中しても失敗したりします。変えるとき ...

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牧場主への道②=マット・グロッソ・ド・スル州=辻光義さん講演=大農場経営を夢見て=不退転の決意で信頼得る

2月1日(火)  「もう一度パトロンのところに戻って雇用農として働いてはどうか――」  いざ二度目のじゃがいも栽培、と意気込んでみたが前回の利益は借金返済で消え、植付け費用は残っていなかった。〃辻の悪評〃は消えず、コチアは融資してくれない。資産も当然持たず銀行からの融資も望めない。前回、窮状を救ってくれた独立時のパトロンの支援に ...

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牧場主への道①=マット・グロッソ・ド・スル州=辻光義さん講演=1万5千㌶を所有=コチア〃不良〃青年の格闘

1月29日(土)  「自分の仕事に関しては誰にも負けない。そのプライドが大切――」二十四日から二十八日まで開かれた第五回日系農協活性化セミナーで牧畜経営者、辻光義さん(66)が『牧場主への道』というテーマで講演を行い、熱を帯びた口調でこう語った。一九五九年、コチア青年としてブラジルに移住。その後、勝ち気な性格から〃不良青年〃とい ...

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