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順調な井上さん南米公演=「涙流して喜んでくれる」

ニッケイ新聞 2008年7月3日付け

 先月末から、ピエダーデ、グアタパラ、ブラジリアで十年目の南米公演を行っている演歌歌手の井上祐見さん。途中経過の報告、六日の文協公演案内を兼ねて一日に来社した。
 三回の公演の他に、笠戸丸移民が配耕されたグアタパラ耕地のコーヒー精製所の跡、六月十八日に三百二十一人の笠戸丸移民の名字が刻まれたモニュメントが落成したサントス十四番埠頭などでも新曲「オブリガーダ笠戸丸」を披露した。
 十年目で初めてのブラジリア公演では、約二百人が歌に耳を傾けた。ピエダーデでは、お客さんが会場の前で歌ったり、踊ったりして大盛り上がりをみせた、という。
 これまでの公演を振り返って「新曲を作ってきて、それをみなさんが、涙を流しながら喜んで聞いてくれているので、とても嬉しいです。また、亡くなられた方々への追悼の意味でも歌っていきたい」と話す井上さん。
 五年ぶりとなる文協での公演にあたり、「ぜひ新曲を聞きに来てください」と来場を呼びかけた。
 文協公演は六日午後一時から。このほか四日にはスザノで公演する。いずれも入場無料。

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