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救済会60周年と憩の園55周年


憩の園とは

写真=自然豊かな敷地を持つ憩の園の全景

写真=創立50周年で建設された宮腰千葉太多目的ホール

写真=元気な笑顔をがあふれる在園者のみなさん(2008年5月撮影)

【使命】
高齢化に伴い、お年寄りにどんな障害が現れても、各自が認められ、愛され、その可能性を活かして、最後までその人らしく生きられるよう、より環境作りに専念する。
【指針】
★宗教のいかんを問わない。
★貧富の別なく
★キリスト教的人間観による

【理念】
★福祉の視点を営利に優先させる
★透明な運営
★家族を社会の基礎とする
★美を真理の発揚と考える
★仕事を通じた自己の実現をはかる

【運営資金】
定期的な会員の会費、在園者とその家族、有志個人、団体、企業の寄付金によって賄われている。いろいろな物品の寄贈が、在園者の生活を豊かにし、近隣者向けのバザーで利用されて、その収益が事業費に充当されている。

【理事会】
25人の理事は全員無報酬で、定期総会で決議された事業計画を実行に移す。
【職員】
本部職員8人、憩の園95人、合わせて103人の職員がいる。

【在園者】
(2012年事業報告より)
計84人(男性29人、女性55人)
※入園希望者は450人、うち18人が入園した。
平均年齢は86歳、2人が99歳。

【施設】
土地総面積10アルケーレス、建造物総面積5785平米(要支援棟、フレイ・ボニファシオ棟、要介護者棟の3棟)

【ボランティア・グループ】
元ホーム・ヘルパーグループとモジ・ダス・クルーゼス市友の会(縫製)、バザー・デ・ペシンシャ・グループ(中古品販売)、音楽療法グループ、M・SA—HAIRグループ(整髪)、高桑ヨシマサ(植栽手入れ)、坂本好江イザベール(介護)、LIAN GONG—LIAN GONG(運動)、吉岡はつよグループ(菜園)、アルマンド・マコト・坪井(対話)。その他、主催イベントや日本祭りへの参加時の準備実行へ数多くの協力者の支援を得ている。

齢を取らない人はいない。誰もが平等に、いつかは高齢化への道を歩む。そんな中でブラジルも高齢化が進んでおり、2025年には世界6位の高齢者国、国民の15%(3200万人)が60歳以上になると予想されている。それに対応した社会的な福祉機構の整備の必要性が叫ばれている。そのためには、高齢者本人と家族、それを支える地域社会の協力が不可欠だ。
憩の園も、地元グアルーリョス市の地域福祉に貢献するために、創立50周年(2008年)に多目的ホール「宮腰千葉太」を完成させた。
当初は50〜60歳代の健常者が中心だった入園者も、現在では80〜90歳代の虚弱な専門的な介護を必要とする人となった。

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