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東西南北

 5日、ついにリオ五輪がはじまった。2009年の10月の決定以来、待つこと約6年10カ月。長いように見えた期間も、いざ大会が近づいてみるとバタバタで、とても「準備万端」とは言いがたい。5日の当日になっても、マラカナン・スタジアムの周辺ではテメル大統領代行への抗議デモが発生。その他にも連邦検察庁が「ルーラ元大統領はやはりペトロブラスの不正に加わっていた」と言い出すなど、五輪の勢いを吹き飛ばしかねない話題も浮上している。来週も五輪期間中ながら、ジウマ大統領の弾劾裁判実施を決めるための上院投票がある。競技と共に政界のドタバタも進行中だ。
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 4日に行われた男子サッカー初戦の南アフリカ戦で、五輪代表はまさかの0―0の引き分け。とりわけ伯字紙は、後半23分に、キーパーもいない絶好の位置でゴール前の球を受けながらも決められなかったガブリエル・ジェズスのシュート・ミスの写真を一斉に一面に飾った。大会前に欧州強豪が争奪戦を繰り広げ、今大会の話題の選手と目されているジェズスには、いきなりの厳しい試練となった。気を取り直して7日のイラク戦に望んでほしい。
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 14年のW杯期間中はサッカーの全国大会も休みとなったが、リオ五輪期間中は関係なく、開催される。特に現在は、パルメイラスとコリンチャンスとサントスが勝ち点同点でトップに並ぶという、サンパウロ州民にとっては熱くなるような展開にもなっている。五輪で金メダルをとっても新聞のスポーツ面で目立つ位置を取れないブラジルだが、今大会やいかに。

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