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花火が打ち上がるマラカナン競技場(Foto: Beth Santos/PCRJ)
花火が打ち上がるマラカナン競技場(Foto: Beth Santos/PCRJ)

南米初の五輪、華やかに開幕=マラカナン周辺は厳戒態勢=「情熱的で素晴らしい式典」

 【リオ発=小倉祐貴記者】第31回夏季五輪が5日夜、リオ・デ・ジャネイロで華々しく幕を開けた。午後8時から始まった開会セレモニーに対し、会場のマラカナンスタジアム周辺は歩行者も入場制限の対象に。治安やテロへの課題も指摘された南米初の五輪だったが、厳重な警備の下、そうした不安を一蹴し無事に開幕を迎えた。

 当日の会場周辺は、機関銃を持った国家治安部隊がバリケードを作るなど、見るからに物々しい厳戒態勢が敷かれた。
 グローボ紙によれば、テロ対策として約3万5千人もの警備を導入。会場の周囲500メートルは入場が制限され、約8万人を収容する世界最大級のマラカナン競技場に通ずるすべての道路には警備体制がとられた。
 チケットを持たない一般人は、徒歩でも会場に近づけないような態勢を敷いた。現地在住者によれば「W杯決勝時はマラカナン周辺の車は進入禁止にされたが、徒歩制限はなかった。あのときより警備が厳重」という。
 そんなピリピリとした緊張感をわき目に、すぐ横の路上では、大道芸人やダフ屋(チケットの転売者)、露天商で大賑わい。中にはミシェル・テーメル大統領代行の応援うちわを配る者まで。
 はるばる日本からも観戦客が訪れていた。JTBなどは150人以上の団体客に対応。終了直後、その一人、会社員の鵜飼利忠さん(40、東京)に感想を聞くと、「聖火の最終ランナーがペレじゃなくて残念だった。でもサンバもあって、踊れるような雰囲気が良かった」と当地らしさが印象的だったよう。さらに「柔道を見に行くので、日本人選手の金メダル獲得をこの眼で見たい」と声を弾ませた。
 また別の50代男性は「情熱的で素晴らしい式典だった。政治・経済混乱の中、ボランティアの支えも目立った」と賞賛した。
 今大会には日系人も12人が参加、一部は既に競技を終えている。体操は11日まで、卓球は12日から団体戦が始まる。また15日には、400メートル障害の杉町マハウと遠泳の沖本ポリアナが登場する。


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 厳戒態勢だったリオ五輪の開会式。予定時刻を1時間も過ぎた深夜0時に終了した。感想を聞こうと会場周辺で待機し、出てきた伯人何人かに声を掛けたが、誰からも振り向いてもらえず。どうやら、リオの市街地で深夜に他人へ声をかけるという行為自体が、怪しまれたようだ。その後、日本からの団体客を偶然見つけ、なんとかコメントをもらえて一安心。機関銃を持った警察がすぐ隣にいるのだが、時と場所を考えれば、まあ無理もないか。
     ◎
 リオ五輪開幕に合わせ市内では、22の国と地域が文化施設を設置した。アフリカハウスは毎日午後6時から始まる「ハッピーアワー」で、バンドの生演奏が楽しめるようだ。ドイツは郷土料理やビール、コロンビアはコーヒー、ジャマイカはウサイン・ボルトコーナーを用意するなど特色は様々。またカーザ・ブラジルを訪れた人の話だと、体験型コーナーが充実しているよう。さてジャパンハウスはどんな反響になる?

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