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東西南北

 23日はフランスで大統領選挙の一次投票が行われ、ブラジルでもニュースやネット上でかなり注目を集めた。ブラジルでは、他国のことなのに自国の現状と比較して批判などをしはじめる人が少なくなく、元財相のマクロン氏と極右のル・ペン氏が決選投票に進むとわかると、「極右が強い今だからこそ、(リオ州選出の下院議員で大統領選出馬も言われている)ボルソナロ氏が勝つべきなのだ」という人がいたかと思うと、ルーラ氏支持と思われる人たちからは「拝金主義と極右とは嘆かわしい」という声が聞こえたり。マクロン氏に対しては「ドリア・サンパウロ市市長のような救世主」との声も出た。何でもブラジルと結びつけるのはいかがなものかとも思うが、来年のブラジル大統領選の白熱ぶりが早くも予想できる。
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 社会保障制度改革を是が非でも議会で通過させたい連邦政府だが、その手助けとばかりに、国内第2のテレビ局、SBTが年金制度改革のキャンペーンCMを展開することを決めたようだ。SBT会長は国内屈指の大富豪で知られる名司会者シウヴィオ・サントス氏だが、シウヴィオ氏はつい先日、テメル大統領と会談を行ったばかりだ。奇しくもシウヴィオ氏はその直前にも、自局の司会者に「政治的発言を慎むように」と呼びかけて話題になっていたが、このためか。
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 サッカーのサンパウロ州選手権の準決勝第2試合が22~23日に行われ、第1試合との合計の結果、ポンテ・プレッタがパルメイラスを、コリンチャンスがサンパウロを下して決勝進出を決めた。決勝は30日と5月7日に行われるが、コリンチャンスが、現在国内随一のストライカー、ポッチケルをいかに抑えるかに注目が集まりそうだ。

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