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今年のブラジル10大ニュース=1位はJBSショック=テメルの不人気と疑惑に揺れる=メンデス判事らも話題に

第3位の「ジェデルのスーツケース」(Policia Federal)

第3位の「ジェデルのスーツケース」(Policia Federal)

 2017年最後の号ということで、今日はこの2017年のブラジル国内面をにぎわせた10大事件を編集部が独自に選んだ。ジウマ大統領の罷免やリオ五輪があった16年ほどではないが、今年もブラジルでは様々なことが起きた。

 まず1位は5月のJBSショックだろう。テメル政権下で経済立て直しの様相が見えはじめ、社会保障制度改革案通過まであと一歩のタイミングで起こった、食肉大手JBS社主のジョエズレイ・バチスタ氏らによる報奨付供述(デラソン・プレミアーダ)の情報漏えいは、「カバンの男」を介したテメル大統領の収賄疑惑などを呼び起こした。これにより、ブラジル政界がまた入れ替わるかとさえ思われたが、デラソンの内容に疑惑が生まれ、ジョエズレイ氏が9月に逮捕されたため勢い消沈。「あれは一体なんだったのか?」の声も。
 2位は、そのJBS問題も絡んだテメル大統領の罷免請求に対する下院での投票。結局、8月と10月に2度、審理継続を回避し、テメル氏が18年いっぱいの任期を全うする可能性が高まったが、支持率3%と人気は最悪に。
 3位は「ジェデルのスーツケース」。民主運動党(PMDB、現在は民主運動・MDBに改名)で、テメル氏の長きにわたる側近だったジェデル・ヴィエイラ・リマ氏の兄名義で借りていたアパートのひとつから現金を詰めたスーツケースの山が見つかり、その額は実に5100万レアル。写真のインパクトでは最大の事件だった。
 4位は「アエシオの処遇」。JBSショックでテメル氏と同時に収賄疑惑を問われ、民主社会党(PSDB)党首と上議職停職を余儀なくされたアエシオ・ネーヴェス氏。その処分を巡り、最高裁と議会、さらにPSDBの権力争い勃発で大いにもめた。政治生命は助かったが、18年大統領選出馬は断念した。
 5位は「ジウマール・メンデス」。最高裁において現政権との癒着ぶりが指摘されるメンデス判事は、選挙高等裁判所長官としてジウマ/テメルのシャッパの選挙違反を無罪にした上、ラヴァ・ジャット作戦の被告らに人身保護令を適用させて次々と釈放。ブラジル社会の大きな問題児となっている。
 6位は18年度の大統領選で返り咲きを目指すルーラ氏が、パラナ州連邦地裁で9年6カ月の実刑判決を受けたこと。7位は反ルーラ、反労働者党(PT)から、ジャイール・ボウソナロ下議やジョアン・ドリア・サンパウロ市市長をはじめとしたポピュリズム台頭。8位は1月に起きた、最高裁でラヴァ・ジャット作戦の報告官を担当していたテオリ・ザヴァスキ判事搭乗の小型機墜落死。9位はサンパウロ市での黄熱病の危機。10位はサッカーのグレミオの南米一、といったところか。
 18年はサッカーW杯でのセレソン優勝、そして10月の大統領選で国民が納得する大統領の誕生に期待したい。

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