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ガビ・ゴール復活=欧州雌伏を経て、サントスFCで得点王争い

ゴールを決めてカメラにニッコリ微笑むガビ・ゴール(Ivan Storti/Santos FC)

ゴールを決めてカメラにニッコリ微笑むガビ・ゴール(Ivan Storti/Santos FC)

 名門サントスFCに戻ってきた愛称〃ガビ・ゴール〃こと、ガブリエル・バルボーザが好調だ。9日に行われたブラジル全国選手権第24節、敵地でのパラナ・クルーベ戦で2得点を決め、リーグ戦通算12得点で得点王争いの単独トップに立った。
 ガビ・ゴールは2013年5月に、16歳の若さでサントスFCトップデビューを果たした。順調にキャリアを積み、2016年5月にはフル代表にデビュー、同年8月のリオ五輪では、ブラジル初のサッカー男子金メダル獲得メンバーに名を連ねた。
 そこまでは順風満帆だったが、リオ五輪後にイタリアリーグ、セリエAの名門インテルに移籍金2500万ユーロで移籍。期待されたが、2017/18年シーズンで10試合出場、1得点に終わるという雌伏の時期に入った。
 翌シーズンにはポルトガルリーグのベンフィカ・リスボンにレンタルされ、そこでもシーズン半ばまでに5試合出場1得点と、出場機会をつかめずにいた。
 そんなときに手を差し伸べたのが、古巣のサントスFCだった。サントスFCはレンタルの形式でガビ・ゴールと再契約した。
 開幕当初こそサッシャや、16歳の新生ロドリゴなどに主役の座を奪われていたガビ・ゴールだが、シーズンも半ばを過ぎた現在は、水を得た魚のように、再びゴールを量産しはじめた。
 サントスFCは一時、リーグ戦でも下位に沈み、ブラジル杯もリベルタドーレス杯も敗退、監督も解任された。後任監督が就任してからは持ち直し、ガビ・ゴールの勢いもあって、リーグ戦直近5試合で4勝1分。順位も8位まで戻してきた。
 まだ22歳と若い彼には、2022年カタールW杯への新たなサイクルに入ったチッチ・セレソン選出への期待も膨らんできた。
 サントスFC側にはインテルからガビ・ゴールを買い戻す余裕はなく、インテルが、ブラジルで調子を戻したガビ・ゴールを再び戦力として期待する可能性もあるため、今シーズン後の去就は不透明だ。だがカビ・ゴールは、今は2年ぶりのブラジルでゴールを積み重ねる事で勝利に貢献し、失われた自分への評価を取り戻す事に集中している。(9日付ガゼッタ・エスポルチーヴァより)

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