ホーム | 日系社会ニュース | コチア青年=遠方より友集いて旧交温め=古希・喜寿・傘寿・米寿祝賀会

コチア青年=遠方より友集いて旧交温め=古希・喜寿・傘寿・米寿祝賀会

舞台上の古希・喜寿・傘寿・米寿者の前で挨拶する前田会長

舞台上の古希・喜寿・傘寿・米寿者の前で挨拶する前田会長

 コチア青年連絡協議会(前田進会長)が主催する「古希・喜寿・傘寿・米寿祝賀会」が14日、サンパウロ市の宮城県人会館で行われ100人余りが集まり、何十年ぶりに再会した友らと語り合った。
 最初に先亡者に黙祷を捧げ、前田会長が「今日一日、旧交を温めましょう」と挨拶、来賓の楠彰首席領事は「2508人のコチア青年から今日、約100人が節目の日を迎えたことは喜ばしい」と祝辞を送った。ブラジル日本都道府県人会連合会の山田康夫会長も「みなさんのおかげで日本祭りも無事に行なわれた」と感謝。菊地義治110周年実行委員長は「移民120周年まで長生きして」とエールを送った。

伊藤民雄さん夫妻

伊藤民雄さん夫妻

 パラー州トメアスー移住地近くのアカラから夫婦で参加した伊藤民雄さん(77、新潟県)は1961年5月渡伯の2次12回、「コチア青年のイベントは今回初参加。義務農年の4年を終えて、すぐにトメアスーに行ったから」と頭をかく。トメアスーにはもう一人コチア青年がいるという。「大先輩の乙幡さん。8歳年上だから今年85歳。3年したら88歳で傘寿、そのとき私は80歳で喜寿だから一緒に参加しようって、今から約束しているよ」と笑った。
 7月に眞子さまがトメアスーを訪問された。伊藤さんは「今の天皇陛下がベレンに来られたときも歓迎に行った。でもまさかトメアスーまで来ていただけるとは、眞子さまには本当に感激した。わざわざ移住地まで来られて、丁寧に小さな子供の手までしっかりと握ってくださった。一般人とはまったく違う。特別なオーラを感じだ」とのこと。

太田宣弘さん

太田宣弘さん

 やはり遠方、バイーア州南部プラド在住の太田宣弘さん(80、愛媛県)も2次12回。パラナ州で義務農年を終えて出聖、「金のなる木はココにあり」という宣伝に釣られてバイーア州にココ椰子を植えに転住した。「もちろん、金のなる木なんか無かったよ。マモンやっても病気が入って全滅。ガリンペイロまでやったけど儲かんなかったね」と笑い飛ばす。「サンパウロに来るのも大相撲(1990年)以来。ソロカバに住んでいる娘を訪ねてきたら、たまたまこの会があるのを知って参加した。懐かしい顔が見られて良かった」と喜んだ。

塩悦郎さん

塩悦郎さん

 パラナ州コロラードからは塩悦郎さん(89、秋田県、1次6回)が参加した。「10年以上、コチア青年の催しに参加してなかった。年が年だから、今回が最後と思ってきたんだ。案の定、同期や顔見知りがもうほとんど来ていないね」と残念そうに周りを見渡した。「日本人は30家族だけ。眞子様の歓迎にマリンガまで行ったよ。わざわざ来ていただいて激励してもらって本当にありがたかった」としみじみのべた。
 村田重幸相談役は「今年は該当者の3分の1しか出席しなかったのは残念。来年からは、いよいよ卒寿(90歳)祝いも始めないと」と来年に向けて気を引き締めていた。

image_print