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東西南北

 日本では新元号「令和」がはじまった5月1日は、労働者が毎年、権利要求などを行う「メーデー」でもあり、今年も各地で労働組合による集会が行われた。サンパウロ市のものはセントロのアニャンガバウーで行われ、約20万人ほどが集まった。集会の焦点は、予想された通り、ボルソナロ政権が行おうとしている社会保障制度改革で、壇上に立った人たちは同政権の提案の不人気な点を攻撃。6月14日にゼネストを行うことまでほのめかしたが、様々な労組がこの集会に一本化して参加した割には、参加者の間でも意見が一本化せず、割れている実情も垣間見られた。同法案の今後やいかに。
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 4月30日午後、サンパウロ市西部ブタンタンのサンパウロ総合大学(USP)キャンパス内のエレベーターで、学生が死亡する事件が起きた。死亡したのは地理学専攻のフィリペ・ヴァレア・レメさん(21)だ。レメさんはこの日、別の学生と共に家具を運ぶ作業を行っており、身体障害者用のエレベーターに一人で乗った後に消息が絶え、捜したところ、遺体となって発見された。抱えていた家具を支えられなくなっての事故死との見方が有力だが、他殺の可能性も疑われている。
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 1日に行われたサッカーの全国選手権第2節。サンパウロは敵地でのゴイアス戦を2―1で勝利し、2連勝。同日を終わった時点で、首位に立っている。初戦を敵地で落としたコリンチャンスは、本拠地でのシャペコエンセ戦を1―0で勝利した。また、この日、控えメンバーのみで戦ったパルメイラスは、CSAに1―1で引き分けた。

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