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NHK紅白歌手=三山ひろし「ぜひ見に来て」=記者会見、当日に特別演出も=北島三郎「植樹した木見てきて」

記者会見を行った三山ひろしさん、松前ひろこさん、中村仁美さん

記者会見を行った三山ひろしさん、松前ひろこさん、中村仁美さん

 「“移民の父”水野龍が同じ土佐の出身だという事で、ブラジルにとても縁を感じています。ぜひ見に来てください」――13日に来伯したばかりのNHK紅白歌手、三山ひろし(38、高知県)がそう語ると、ブラジル人記者団は嬉しそうに笑顔をうかべた。日本移民111周年を記念して、明日16日(日)からサンパウロ市の文協大講堂(Rua Sao Joaquim, 381)で始まる「松前ひろ子・三山ひろしスペシャルコンサート」。一行は14日午前11時からサンパウロ市リベルダーデ区のニッケイ・パラセ・ホテルで記者会見を行い、ブラジル公演への意気込みを語った。

 主催の池田マリオ・プロダクションの池田社長は、挨拶で「日本人移民110周年には都合が悪く来られなかったが、三山さんは約束を忘れずに今年来てくれた」と待望のコンサートが開催できる喜びを語った。
 三山ひろし、松前ひろ子(69、北海道)、中村仁美(北海道)が入室すると、日伯メディアが写真を撮るシャッター音が聞こえた。
 初めて来伯した三山さんは「海外にもあまり行ったことがないので、貴重な経験。ブラジルのイメージは、暑い、陽気、社交的で明るい人が多いというもの。町を歩いて実際に皆の表情がハツラツとしていると感じた」との印象を語った。
 三山さんの師匠の松前さんは、出発10日前に従兄弟の大御所演歌歌手・北島三郎に会いに行ったという。北島さんは84年に来伯し、日伯友好病院にイペーと桜を植樹している。「自分が植えた木が多分大きくなっているだろうから、見てきてほしいと言っていました」と微笑んだ。

記者からの質問に答える歌手ら

記者からの質問に答える歌手ら

 「ショーでは日本の良い芸能、良い衣装を見せたい」と公演への思いも語る。また、同郷の北海道協会の会員らとの交流も楽しみだと述べると、同じ出身地の中村さんも頷いた。中村さんは、昔カラオケの世界大会で日系人が綺麗な日本語で歌っており、驚いたとの逸話を語った。
 今回のショーで三山さんは高知県の「よさこい節」という民謡を特別に歌い、正調よさこい鳴子踊りと共に披露。また、昨年のNHK紅白歌合戦で世界記録を達成しギネス認定された、特技のけん玉も披露する予定だ。
 パラナ州アサイ市の公演では、昨年に完成した「旭城」を祝うために、特別に北島三郎の「城」を披露する予定だ。
 一行は6月21日までブラジルに滞在し、16日午前11時と午後3時にサンパウロ市文協、19日午後7時にパラナ州アサイ市のアサイ文化協会(SAMA)でショーを開催。滞在中は、15日午前11時に東洋街のラルゴ・ダ・ポルボラに設置を予定している水野龍の胸像のテープカットに出席する。
 さらに日本人移民ゆかりの地を巡り、サンパウロ市イビラプエラ公園の日本移民開拓先没者慰霊碑、パラグアイのイグアス移住地、パラナ州アサイ市のコーヒー農園、同市の旭城なども訪問する。


□関連コラム□大耳小耳

 「松前ひろ子・三山ひろしスペシャルコンサート」の記者会見では、記者の仲里クラウジアさんが2017年に訪日した際に、高知県に3週間滞在し「よさこい祭り」に参加した逸話を話すと、三山ひろしが「私もです!」と返す一コマも。「よさこい親善大使」でもある三山さんは、高知市役所踊り子隊に所属しており、17年も同チームで踊っていたのだとか。ブラジルではよさこいがカーニバルと比べられるという話に、三山ひろしは「今はサンバ調のよさこいもあり、どちらも楽しいものに変わりはない」と好印象だった。そのうちに、ぜひカーニバルの方も体験してほしいところ?!
    ◎
 NHK紅白歌手・三山ひろしは、歌手仲間のブラジル人演歌歌手エドアルドにブラジルの話を聞き、予習をしたとの逸話を披露した。エドアルドは昨年の110周年を記念して、年末に凱旋公演したばかり。「エドアルドさんは『シュラスコやピラニアが美味しい。ピラルクも見て』と言っていた。全部は難しいかもしれないが楽しみにしている」と語った。ぜひブラジルの良いところ、美味しいものもたくさん体験してほしいもの。
    ◎
 ウチナーTVの瀬名波美恵子さんから「日本の在日ブラジル人コミュニティで何かやられたことはありますか」という質問に、三山ひろしは「今までは何もないが、これをきっかけに何かできればという思いがあります」と語った。確かに、せっかく出来た絆を帰国後に活かしてもらえるのであれば、こんなに嬉しいことはない。三山さんの「いごっそう(土佐弁で「頑固で気骨のある男」)魂」に期待したいところ?!

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