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【2020年新年号】新しい年を迎えるにあたり=宮坂国人財団 理事長 西尾ロベルト義弘

西尾理事長

 皆様、明けましておめでとうございます。
 私ども宮坂国人財団は、ちょうど1年前の2018年11月29日に、サンパウロ州サンベルナルド・ド・カンポ市のイミグランテス街道34・5キロ地点に、「エコロジコ・イミグランテス公園(環境公園)」を開設いたしました。
 これは、ブラジル移民110周年の記念事業であり、日本移民を温かく迎え、日本人達がブラジルに溶け込み、一体となれるようにと配慮してくれたブラジル社会に対する、ブラジル日系人社会からの贈り物でもあります。ブラジル社会が日本人、日系人を受け入れてくれたおかげで、ブラジル日系人はあらゆる分野に進出し、この国の発展のためにも貢献する事が出来たのですから。
 エコロジコ・イミグランテス公園の建設は、子供を中心とした教育活動や環境活動、並びに、この地域の動植物の生態を調査する大学の研究センターの活動を支援する事で、大西洋岸森林を保護する事に寄与出来ればと願って計画されたものです。私どもはこの公園を一般客を迎えるための公園だとは思っていません。
 にも関わらず、同公園は一つの娯楽の場として、ブラジル国内はもちろん、外国からの訪問客さえ迎える場となりました。おかげさまで、2019年1月10日から11月30日までの来園者数は、5千人を超えました。
 公園内の施設はまだ完成したわけではありません。調査室、講堂や休憩室などとしても使える多目的室、衛生施設など、いくつかの施設は今後、建設される予定です。
 私どもは心から、これらの努力が実を結び、今も残る大西洋岸森林がかつてのような生気と壮大さを取り戻す事、そしてそれが、サンパウロ州やその周辺の地域の環境や、そこに住む全ての人の生活の質の改善につながる事を願っています。
 宮坂国人財団は2019年10月21日に設立21周年を迎えました。私どもはブラジル日系人社会における福祉や文化、スポーツの発展や振興のため、各分野の諸団体と力を合わせ、出来る限りの協力をして来ました。このような形で日系社会の活動に加わり、日本人移民が遺してくれた文化や精神的な価値を残し、広めていく事で、私共の財団の定款に定められた諸目的の一つを実践してきたのです。
 2019年を通じて私どもの財団に寄せて下さった関心やご支援に、心より感謝いたします。また、2020年も同様の関心を寄せてくださるよう望みつつ、ジョルナル・ニッパキ並びにニッケイ新聞の購読者、役員、記者、職員の皆様に良き新年をと願います。
 良い年をとの願いは、日系社会だけに止まりません。私どもは心から、ブラジルが経済、教育、保健衛生、文化、治安、雇用、それ以外の社会的な分野も含む、全ての面で回復する事を願っています。この素晴らしいブラジルに住む全ての人々が、本当に幸せに暮せるようにと願って止みません。

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