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(リオのカーニバル)50年前、ジャニス・ジョプリンが訪れる 薬物治療目的が終日飲酒した、女性ロック歌手の先駆

 50年前の2月6日、世界における女性ロック歌手の先駆、ジャニス・ジョプリンが、薬物中毒の治療のためリオ市にやってきた。だが、カーニバル期間中だったがために、終日、酒を飲んで過ごしていたということが、ブラジル国内でひとつの伝説として語られている。

 リオのカーニバルに観光で訪れる国際的な有名人は少なくない。だが、「逸話」として語られ続けているのはジャニスであり、カーニバルの季節が訪れるたびに、このエピソードは必ずどこかのメディアで報道されている。それはちょうど50周年にあたる2020年も変わらなかった。

 4日付フォーリャ紙が報じたところによると、ジャニスは1970年2月6日に、拠点とするサンフランシスコからはるばるリオ市を訪れた。時期的には彼女の3枚目のアルバム「コズミック・ブルースを唄う」発表の5カ月後で、スタイリストのリンダ・グラヴェニテス氏を帯同させ、高級ホテルのコパカバーナ・パレスに宿泊した。

 当初、それはお忍びでのものだったが、ホテル内の店の女性従業員がジャニスの存在に気がついた。それはこの従業員の恋人でカメラマンのリッキー・フェレイラがジャニスの大ファンで、毎日のようにジャニスの話をしていたからだ。リッキーはブラジル版のローリング・ストーン誌のカメラマンで、このときも、ジャニスの2枚目のアルバムなどを抱えてニューヨークから戻ってきたばかりだった。

 恋人が「ジャニスが来てるわよ」と伝えると、リッキーは翌日ホテルに向かったが、ジャニスは追い出されていた。それは彼女が裸でプールに飛び込んだりしたからだ。

 だが、幸いなことに、リッキーは、ジャニスが浜辺の前で何もすることもなく、たたずんでいるのを発見した。彼はジャニスとスタイリストのために宿泊先を探そうとしたが、「こんなカーニバル期間中に宿泊先なんてあるものか」と思い、レブロン地区にあった彼の自宅に数日間泊めることにしたという。

 ジャニスは彼の家に着くなり、ドゥバールというブランドの酒を瓶ごと飲み干し、昼も飲み、夜はピンガで締めくくったという。ジャニスはビールは決して飲まず、ただ蒸留酒だけを飲んだという。リンダはそんなジャニスをずっと諌めようとしていたという。

 食べ物はフェイジョアダなどのブラジル食には気を止めず、サンパウロ州で作っていたコーンスターチのビスケットに缶入りのマーマレードをつけたものばかり食べていたという。また、応接間に敷いたマットレスに下着だけを着て座り、寝転がってタバコを吸っていたという。また、ジャニスが毛布に火をつけて、危うく火事になりかけたこともあったという。

 3人は街に繰り出したが、ジャニスだと気付く人は少なかったという。だが、ラジオのDJが気付き、日曜日の夜、エスコーラ・デ・サンバのパレードを見に連れて行ったという。

 だが、そのとき、ジャニスが滞在していることを雑誌にすっぱ抜かれた。リッキーは臨時でコンサートを行うことを画策したというが、それは叶わなかった。ジャニスは急遽、コパカバーナ・パレスに帰り、緊急で記者会見を開くことになった。

 また、ジャニスはリオのナイトクラブに遊びに行き、そこで歌手セルゲイのステージに飛び入りしている。セルゲイは彼女のことを後で知ったという。バンドが彼女の曲を知らなかったため、ジャニスはアカペラで歌ったという。

 ジャニスはこの8カ月後の70年10月、ロサンゼルスでヘロインの過剰摂取のために亡くなっている。

 ジャニスのリオ滞在は、リッキーによる写真などを通じて、今日まで伝えられている。(4日付フォーリャ紙より)

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