ホーム | ブラジル国内ニュース | 《コロナウイルス》サンパウロ市で死者2人増え、計3人に=26日までの国内感染者5千人?=死亡後にコロナ感染判明も=省庁間のビデオ会議も開催

《コロナウイルス》サンパウロ市で死者2人増え、計3人に=26日までの国内感染者5千人?=死亡後にコロナ感染判明も=省庁間のビデオ会議も開催

 【既報関連】サンパウロ州保健局が18日、新型コロナウイルスによる死者が2人増え、3人になったと発表した。リオ・カトリック総合大学、オズワルド・クルス研究院(Fiocruz)、DOR研究所所属の研究者たちで構成される、医療情報センター(NOIS)の分析によると、今月26日までにブラジル国内の新型コロナウイルス感染者はおよそ5千人に達する可能性があることが分かった。17、18日付現地各紙・サイトが報じている。
 NOISの想定シナリオには、最良、中間、最悪の3種類がある。最良の場合でも感染が26日までに2314人、中間が3750人、最悪だと4970人だった。感染者全体の68%が集中すると想定されるサンパウロ州では、最良でも1573人、中間で2550人、最悪だと3380人の予想だ。
 NOISは、ブラジルの感染者数が200人に到達した3月15日のデータを基に想定シナリオを組み立てた。参考としたのは、イラン、イタリア、スペイン、米国、中国、韓国の感染者数推移で、韓国を最良パターンのモデルにし、イラン、イタリアを最悪パターンのモデルにした。
 調査コーディネーターのフェルナンド・ボッツァ氏は、「ここ数日の感染者増加ペースを注視し、ブラジルの感染者数増加が韓国型になるか、イタリア型になるかを見極める必要がある」と語った。
 ただ、一口に「感染者数」といっても、保健省や各州保健局が把握できていない症例もある。
 一例は、16日に62歳で亡くなったサンパウロ市在住の男性だ。この男性は、17日にサンパウロ州保健局が新型コロナウイルス感染症(COVID―19)による国内初の死者と認定したが、連日発表されている感染者や擬似症患者、感染の疑いが晴れた人のいずれにもカウントされていなかった。
 サンパウロ州政府は、この男性と同じ病院で16、17日に亡くなった4人についても、死因を調査中だが、65歳の患者と80歳の患者が新型コロナウイルスに感染していたことが18日に判明した。65歳の患者は既往症があったが、80歳の患者には病歴はなかった。
 また、リオ州ニテロイ市の私立病院でも16日夜、COVID―19の症状を呈していた69歳の男性が亡くなったが、この男性もリオ州保健局の感染者統計に入っていなかった。リオ州で死因を調査中の死者は、17日現在で3人いる。
 世界保健機関(WHO)は、重症化していなくても積極的に検査し、無症状や未発症の感染者も割り出して、隔離措置などをとるようにとの立場だが、ブラジルはまだそこまで踏み込めていない。これは、無症状者や未発症者、軽症患者にも対応すると医療システム崩壊の可能性があるからだ。
 こうした現状下、連邦政府は17日に省庁間の垣根をとった対策委員会を開設。ブラジル国内の感染拡大を食い止めるため、毎日、ビデオ会議を行い、情報の共有と対策立案を行うことを発表した。
 18日午後4時50分の保健省の数字は、感染者17州291人、死者1人(州保健局の数字は21州394人、死者3人)、擬似症患者8819人、疑いが晴れた人1890人となっている。

image_print

こちらの記事もどうぞ