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《ブラジル》コロナ禍=感染者3万425人、死者1924人=サンパウロ州などでも病床不足は目前に

サンパウロ州での感染拡大の実態を報告するダヴィ・ウイッピ氏(右)とジョア・ドリア知事(15日の定例会見で、GOVESP)

 【既報関連】新型コロナウイルスの最初の感染者確認から51日目、最初の死者確認から1カ月となる16日午後4時、保健省が、全国の感染者は3万425人、死者は1924人と発表したと同日付現地サイトが報じた。

 各自治体は外出自粛令や臨時病院建設、医療関係者の緊急募集などのコロナ対策を採用。集中治療室(ICU、ポルトガル語ではUTI)が満杯となっていたアマゾナス州マナウス市では16日、消防隊の医師募集に応じたが採用されてなかった医師を採用、ICU25を含む病床を45増やした。
 一方、感染者数と死者数が最多のサンパウロ州(15日現在で1万1043人と778人)や2位のリオ州(3743人と265人)も、ICUが満杯という病院が出始めた。
 サンパウロ州では、15日現在のコロナ感染症による入院患者が前日比179人増の2332人(ICU1132人、一般病室1200人)となった。感染の有無を検査中の入院患者も3663人(ICU1376人、一般病室2287人)いる。
 同州でも患者数、死者数が最多のサンパウロ市では、エミリオ・リバス病院のICUが15日に満杯になり、一般病室も80%埋まった。重症のコロナ感染症者を扱える他の病院でも、残りの病床数は減少中だ。
 サンパウロ市での11日現在のコロナによる死者は、公式発表で422人だが、コロナが死因と思われる死者が785人いる。これらの死者の大半は周辺部の東部、北部、南部に集中している。
 前記のICU占有率はコロナ感染症患者に限定したもので、脳血管障害などの患者用ICUもある。外出自粛令故か、交通事故などによるICU入院患者は減少中だ。
 サンパウロ州の専門家は、社会的隔離策による隔離率が70%に及ぶ事を望んでいるが、現状は50%程度で、このままだと5月には全ての病院のICUが満杯になるという。
 リオ州も同様で、14日現在のICU占有率は90%と報じられたが、16日朝には、重症のコロナ感染症患者に対応出来る病院二つのICUが満杯になった。
 今月はじめにボウソナロ大統領が利用し、がらがらだったと報じられたロナウド・ガゾラ病院でも、14日には、ICU150床中137床がコロナ感染症患者で埋まった。2日の時点で入院していたコロナ感染と見られる患者は56人(ICU21人)だった。
 リオ市では懸念されていたファヴァーラでの感染者や死者が増え始め、感染拡大が加速化する可能性が増している。
 16日には、セアラー州でICUが満杯になり、48人の患者が病床が空くのを待っている事も報じられた。ICUや一般病室が満杯となれば、治療さえ受けられずに死亡する人が増える可能性が高まる。

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