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《ブラジル》外出自粛で医療崩壊回避を=病院満杯、自宅で亡くなる人も

マナウス市のタルマン墓地で(Twitter via Fotos Publicas)

 【既報関連】新型コロナウイルスの感染者、死者数が全国一のサンパウロ州で、隔離率(接触削減率)が現状のままだと、深刻な病床不足が起きるとの試算が公表されたと21日付現地サイトが報じた。
 サンパウロ州のコロナ対策センターの試算は、汎米保健機関とブラジル保健省、ブラジリア大学のデータを基にして行われた。
 それによると、隔離率70%なら、今後2カ月間で必要となる病床は一般病室1710、集中治療室(ICU、ポ語ではUTI)410の2120床で、州も対応出来るが、50%の場合の必要病床数は、1万5127床と2788床の計1万7915床で約8倍となり、対応不能となる。隔離率が30%だと、必要病床数は3万5600床と1万152床で、施設と人的資源の両面共、絶対に対応出来ない。現在の隔離率は12日と19日が59%が最高で、20日は51%だった。
 21日現在のサンパウロ州のコロナ感染者数は1万5385人、死者は1093人で、複数の病院でICUが満杯となっている。また、人工呼吸器などが必要な患者に病室を振り分けるため、比較的軽症な患者向けに開設された臨時病院(パカエンブーとアニェンビー)でも既に、死者が出ている。
 サンパウロ州では、サンパウロ市の病院が満杯となった場合、内陸部の市に患者を移送する事を検討中だが、リオ市は既に、同市から120キロのヴォウタ・レドンダ市の病院に1日平均30人を移送している。リオ市の公立病院のICU占有率は21日現在で90%だ。同州では先々週から先週にかけての死者が130%増えた。
 同州では3月8日~4月4日の4週間の重症急性呼吸器症候群(SARS)での入院患者数が1951人に達し、昨年1年間の入院患者数1835人を上回った。21日現在の同州の感染者は5306人、死者は461人だが、20日までのSARSによる死者は743人、その内、コロナ感染者は422人だった。
 状況がよりひっ迫しているアマゾナス州では、一般、ICUの病床占有率が共に96~97%。入院を待つ間に自宅で亡くなる人も出ている。21日現在の同州でのコロナ感染者2270人中、1809人が住んでいるマナウス市では、平常時は1日20~35人だった埋葬者数が、19日122人、20日106人と急増中だ。ただし、感染が確認された同州の死者は、21日現在も193人のみだ。
 死者急増に伴い、同市では、冷凍車で遺体を運び、大きな穴の中に次々に並べて葬るという方法を採り始めた。自宅で死亡して埋葬された人の数も、19日17人、20日36人と増えている。  

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