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《ブラジル》コロナ死者数がイギリス抜き世界2位に=実際の感染者は公式数の6倍

コパカバーナ海岸に掘られた穴と十字架(Divulgacao)

 【既報関連】新型コロナウイルスの死者が12日、イギリスを抜いて世界2位になった。12日付でイギリスは4万1481人で新規0人、12日夜の保健省発表の死者数は909人増の計4万1828人だったので、軽々と超え、まだまだ上昇曲線を描いている。またペロタス連邦大学の抗体調査によれば、ブラジルの感染拡大のスピートは他国よりも速く、実際の感染者は公式数字の6倍はいるという。11、12日付現地紙、サイトが報じた。
 ブラジルは現在、世界で最も急速に感染拡大が進んでいる。11日現在の感染者は3万412人増の80万2828人で、感染者が3万人以上、死者が1千人以上増えるのは3日連続だ。11日は死者で4万人、感染者も80万人の大台を超えた。
 メディアが発表する数字は各州保健局からの報告を集計したもので、刻々と数が増えている事がわかる。だが、ボルソナロ大統領は11日のライブ中継でも、「連邦政府に責任を擦り付け、国の支援を受けるためにごまかした数字」「集中治療室や人工呼吸器が足りずに死んだコロナ感染者はいない」などと語った。
 連邦政府が明確な対策を示さず、社会隔離にも反対した事が、感染拡大や死者増大を招いたとの不満を抱く国民は多い。11日にはリオ市コパカバーナ海岸で、砂浜に穴を掘り、十字架を立てるという形で、連邦政府の対応に抗議し、大統領が態度を変えるよう求める抗議行動も行われた。
 抗議行動中に十字架を引き抜いたりして邪魔をする人も現れたが、25歳の息子をコロナで失ったという通りがかりの男性が、それらの十字架を立て直した。
 ブラジルでの感染拡大の速さは、「コロナウイルスに対する抗体を持っている人が2週間で53%増えた」というペロタス連邦大学の調査からもわかる。

 同大では、5月14~21日と6月4~7日に133市で行った、無作為抽出された計3万1165人に対する質問と、83市での検査で集まったデータを解析。それによると、5月の調査で抗体ありとされた人は1・7%、次回調査では2・6%だった。誤差は上下0・1%ポイントだ。
 調査をコーディネートしたペドロ・ハラル学長は、「ブラジルでの感染拡大は他国に勝るスピードで進んでいる」と分析。同大疫学研究センターは6月の調査結果から、ブラジルの感染者は「公式統計の6倍いる」と見ている。前回調査では7倍だったから、検査や診断は加速化しているといえそうだ。
 なお、州別死者数(実数)上位5州は、サンパウロ1万145人(感染者16万2520人)、リオ7363人(7万5775人)、セアラー4663人(7万3879人)、パラー4030人(6万4126人)、アマゾナス2400人(5万3989人)だ。
 だが、100万人あたりの死者数(死亡率)上位5州は、アマゾナス579人、セアラー511人、パラー468人、リオ426人、ペルナンブコ380人だ。実数で1位のサンパウロは221人で10位だが、全国平均の195人は上回っている。
 100万人あたりの感染者数(発生数)の全国平均は3820人だが、アマパー、アマゾナス、ロライマの3州は各々、1万7932人、1万3026人、1万885人で、突出している。

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