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日本館に障がい者対策改修=市が予算11万レアル承認=林市議の尽力、年内竣工

左からサイトウさん、林議員、ニワさん、栗田委員長(文協サイトより)

 ブラジル日本文化福祉協会(石川レナト会長)が運営する日本館の改修工事への予算として8月13日サンパウロ市官報で追加予算8万レアルが発表された。4月8日付同市官報で発表された段階では【変更】3万レアルだったが大幅な追加予算がおり、合計で11万レアルとなった。これにより、バリアフリー化設備や防火設備といった改修計画すべて賄える額になるという。日本館管理委員会の栗田クラウジオ委員長「追加予算が下りると知ったときは驚きました」と思いもよらぬ果報に胸のうちを語る。8月20日付ニッパキ紙が報じた。

 サンパウロ市議会の観光レジャー美食臨時委員会代表を務める日系市議の林ロドリゴ・ゴラール氏(PSD)が、緑・環境局へ働きかけた結果、日本館の改修工事のためのこの予算が承認された。エレベーターやスロープ設置やトイレなどバリアフリー化のため改修工事費に充てられる。
 栗田委員長によると、改修工事は建築家のニワ・エリザベト・エミさんやサイトウ・タカシさんらが中島工務店のガイドラインに沿って計画し、本年度内の竣工を目指し工事が行われる。
 林市議は「日伯の文化交流の歴史や、市の観光としても重要な施設。工事で身体の不自由な人も施設の隅々まで見ることが出来る」と幅広い来場者が足を運びやすくなることに期待をよせる。

 石川文協会長は「林市議の尽力により、ようやく多くの来場者の要望に応えられるようになった」と喜び、深い感謝の意を表した。
 日本館の上階には本格的な茶室があり、池を泳ぐ錦鯉を上から鑑賞できる。今までは、バリアフリー化されていなかったため、車いすの人や身体障碍者が上階に行くことができなかった。
 以前からバリアフリー化を要望する声があり、栗田委員長は「サービスを提供する上で設備が整っていないという事は非常に由々しき問題」と就任以来からこれを優先事項の一つに掲げていたという。
 一方、コロナ禍の影響で日本館だけでなく、移民史料館も閉鎖を余儀なくされている。両館維持のため文協は〝アミーゴキャンペーン〟を立ち上げて資金を募ったが、集まった資金は従業員の給与や施設管理費に優先的に充てられ、改修工事計画は中々進まずにいたところだった。

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