「フォルサ!頑張れブラジル!」――河村建夫(かわむらたけお)衆議院議員による心のこもった直筆応援メッセージと共に、2万枚のマスクが届いた。ブラジル外務省を通して送られたもので、9月21日にサンパウロ日伯援護協会(与儀上原昭雄会長)が同外務省サンパウロ事務所に出向いて受け取った。段ボール7箱、総重量は約100キロ。それを9月23日に援協本部で、希望の家、こどものその、憩の園の代表に各2千枚ずつ分けて寄付した。
河村衆議は日本ブラジル議員連盟(麻生太郎会長)の幹事長を務めるほか、日中友好協力促進協会の会長も務めており、同協会の会員会社が大量にマスク在庫を抱えていることから寄付する運びとなったという。
マスクを外交便で送るために在日ブラジル大使館に相談したところ、ブラジル側の受け取り先の指定が必要となった。そこで日中友好協力促進協会から「できれば日系医療機関」との案があがったことから、7月1日に日本ブラジル中央協会事務局を通じて援護協会へ引き取りの相談が入り、同協会が引き受けることになった。
マスクは日本向けに中国で生産されている使い捨て型の不織布マスクで、河村議員のメッセージのほか寄贈したマスクの使い方や検品証明書などもメールに添付されていた。
援協の与儀会長は日系福祉団体を代表して、「今回河村建夫衆議院議員のご尽力とご支援によりマスクが日本より外交ルートを通じて当協会に届いたということは大変嬉しく、元気付けられます。まだまだコロナ収束の見通しは立ちませんが、河村議員をはじめとする皆様の支えを励みに、理事、職員一丸となってこの難局を乗り切って、心温まるご支援に答えたいと思います」と感謝のコメントを出した。
さらに「河村建夫衆議議員は内閣官房長官などの重要なポストを歴任なされ、現在は日本ブラジル議員連盟の事務総長を務めておられ、今後も両国の懸け橋として日本から一番遠い親日国家ブラジルをもっと身近なものにしてくれると信じております」との期待を述べた。