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《ブラジル》大統領長男上議を起訴=職員給与キックバック疑惑で=元職員ケイロス容疑者と共に

フラヴィオ上議(Wilson Dias/Agencia Brasil)

 3日、ボルソナロ大統領長男のフラヴィオ上院議員(共和者・RP)がリオ州議時代の職員給与キックバック(ラシャジーニャ)を理由に、リオ州検察局から元職員のファブリシオ・ケイロス容疑者をはじめとする16人と共に起訴された。4日付現地紙が報じている。
 フラヴィオ氏のラシャジーニャ疑惑は、父のボルソナロ氏が大統領に当選し、就任を1カ月後に控えた2018年12月に最初に報道された。これは、実際には働いていない幽霊職員の給与を政治家にキックバックさせていた疑惑だ。
 フラヴィオ氏の場合、職員給与が支払われた当日またはその直後にキックバックが行われており、受け取り役がケイロス容疑者だった。その金額は金融活動管理審議会(COAF)が確認しているものだけで120万レアルに及んでいる。
 ケイロス容疑者はこの疑惑が報じられて以来、行方をくらましていたが、今年6月、サンパウロ州アチバイアにある、フラヴィオ氏の元弁護士フレデリック・ワセフ氏別宅に潜んでいたところを逮捕された。現在は、刑務所内でのコロナ感染への恐れや同容疑者が癌を患っていることが考慮され、リオで自宅軟禁中だ。
 ラシャジーニャ疑惑の件は発覚以来、絶えず報じられており、フラヴィオ、ケイロス両氏の告発は時間の問題と見られていた。これまでも幾度か「起訴が行われた」との誤報も流れていたが、今回遂に現実のものとなった。

 リオ州検察局は10月19日に、リオ州裁判所の特別機関に起訴状を送っていた。フラヴィオ氏はリオ地裁の判断により裁判特権(フォロ)が認められて同特別機関の管轄となったが、担当判事が休暇中だったため、起訴状の受理が3日までずれ込んでいたという。
 フラヴィオ氏は、公金横領、資金洗浄、犯罪計画の三つの罪状で訴えられている。当時、ケイロス容疑者に命じ、光熱費や娘の学費などを現金で支払わせていた。フラヴィオ氏が所有するチョコレート店も、資金洗浄に使われていた疑いを持たれている。
 このラシャジーニャの計画に加わり、両容疑者と共に起訴された計15人の元職員たちの中には、大統領の2番目の夫人だったアナ・クリスチーナ・ヴァレ氏の一族や、リオの大物ミリシア(違法武装した民兵組織)として知られ、今年、逃走中に殺害されたアドリアーノ・ダ・ノブレガ氏の母親や妻、ケイロス容疑者の娘たちも含まれていると報じられていた。
 ケイロス容疑者の友人の娘で、起訴された元職員の1人は、検察での事情聴取で、自分が幽霊職員だったことを認め、給与の90%以上と食事代その他をケイロス氏に振り込んでいたと証言している。
 フラヴィオ氏は今回の起訴に関して、「予想されていたこと」と語ったが、「必ずや裁判所の特別機関が起訴状を取り下げるものと信じている」と発言している。フラヴィオ氏の弁護士たちは同裁判所で裁かれることを不服とし、最高裁に上告を行っていたが、最高裁で報告官に選ばれたマルコ・アウレリオ・メロ判事は、犯罪が行われた時期のフラヴィオ氏はリオ州議で、上議に選ばれた時点でフォロを失ったため、第1審に差し戻した。起訴が受理されてフラヴィオ氏が被告になるか否かの判断は、リオ州裁判所の25人の判事によるものとなる。

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