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特別寄稿=夫は大きな赤坊=サンパウロ市ヴィラカロン在住 大城良雄

妻が全てやってくれるお陰で、食う寝るだけ考えればいい︙(参考写真)

 新型コロナウイルス感染症が年末までには終息するものと願っておりましたが、私の願いはむなしく、最近になってヨーロッパを始め全世界でコロナウイルスが再び感染拡大しています。拡大防止と社会経済活動の両立をするのに、どういう有効な最善な対策があるかと頭を痛めている現状になっています。
 医療現場で働く医療従事者の皆さんが命懸けで働いて下さることを大変ご苦労さまと申上げたく、また、一日も早く平常な職場に戻って欲しいです。コロナ禍で全世界人類が苦しみもがきあせっております。全く異常です。一日も早く何の心配もない、安心して笑って幸せに暮らせる世の中へと平和な日常生活が戻って欲しいですね。
 私達後期高齢者は不要不急の外出を自粛するどころか、息子達家族から外出を禁止されておりますが、息子達、家族の愛念と思っております。幸いに蔵書がありますので、本を読むのと1日20分の散歩(自宅の庭)を日課としております。
 数十年前に読んだ医学博士又吉正治著『霊の世界』83頁に「結婚したら、女性は夫を大きな赤ちゃんと思うこと」と書いてあると家内に言うと、「赤ちゃんよりも悪い」と言う返事であった。「赤ちゃんは言うことをきくが、夫はそうではない」という。男は大きな赤ちゃんと言われて腹が立った。
 数日後、ある会合で年配の鹿野さんという奥さんが、私に「男は子供も産めない、何も出来ないクセに、何で威張っているか」と言われた。男は大きな赤坊だと言わんばかりだと理解した。
 「鹿野さん、男は生まれてくるとき神様から金の玉を2個もらっているから威張っているのだ」と言うと、鹿野さんは「ヒカリもせんクセに」と反論された。私の負けだと思って何も言わなかった。
 今月読んだ医学博士徳久克己著『よろこびの発見』81頁に「男というものは、ある意味において妻にとって大きな赤坊である」と書いておられる。今回は納得しました。
 コロナウイルス感染症防止のため不要不急の外出を自粛するため、一日中家に居ると、私達男性は何もやることなく、妻が朝早く起きて、朝のカフェー、昼食、夕食、掃除、洗濯、子供達の孫達の世話まで、すべてやってくれる。
 そのお陰で私達男性は、食べること、寝ることだけを考えておればよい。実に有難く、呑気なものです。「大きな赤ちゃん、大きな赤坊だ」と言われても反論できません。

全ての人に愛の光を

 今年のナタールはコロナウイルス感染防止のため、イエス・キリストの偉大な愛を偲びつつ少人数・家族だけで祝うことになるかと思う。今日、コロナ禍の影響で、倒産、失業等を苦に自殺者が増えていることは誠に悲しいことです。
 すべての人に愛の光をともすことが如何に大事なことか「刑務所の中のクリスマス」という話を紹介します。
 クリスマスの夜、一人の女の子が北風の吹き抜ける暗い道を、小さなプレゼントを胸に抱いて震えながら歩いています。実はその子のお父さんが殺人犯で捕まえられていたのです。
 やがて刑務所の門の所まで来た女の子は守衛のおじさんに言いました。
「すみません。お父さんに会わせてください」
「だめだ。もうとっくに面会の時間は過ぎている。明日来なさい」
「あの︙お父さんにクリスマスプレゼントを渡すだけです。ちょっとでいいんです」
「だめ、だめ刑務所の規則は厳しいんだ。明日来なさい」
「明日ではクリスマスが終ってしまいます。お願いします」
 とうとう女の子は泣き出してしまいました。
 しかし、ちょうどそこに刑務所長が通りかかりました。かわいそうに思った所長は女の子の顔を覗き込み、やさしく言いました。
「おじさんが、そのプレゼントをお父さんに渡してあげよう。今すぐ渡してあげるから泣かないで帰りなさい。明日お父さんに会いにおいで」
 実はその子のお父さんは手のつけられない囚人だったのです。独房の中で所長からプレゼントを受け取った男は、リボンをほどき包みを開けてみると、そこに一枚の紙切れが出てきました。

クリスマスのプレゼント

「大好きなお父さんへ。お母さんはどこかへ行ってしまいました。クリスマスが来たのでお父さんに何かプレゼントを贈りたいと思いましたが、お金がありません。そこでお父さんが大好きだった、私の赤い巻き毛の髪を切りました。お父さんが帰ってくるまで私は頑張ります。だから、お父さんも頑張ってください。刑務所は寒いと思います。風邪をひかないでね︙」
 読んでいく男の目には、涙がどっとあふれました。男は箱の中から娘の赤い巻き毛をつかみ出すと、その中に顔を埋めて泣き出してしまいました。その次の日の朝、男はまるで別人のようになっていました。最も模範的な囚人に生まれ変っていたのです。
 何がこのお父さんを変えたのでしょうか。そうです。「大好きなお父さん」―この一言なのです。自分は愛されている。自分は必要とされている︙このことがこのお父さんばかりではない、すべての人に必要なことなのです。

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