ホーム | ブラジル国内ニュース | 《ブラジル》アマゾナス州で変異種11確認=日本発見種との関係は未解明=遺体を冷凍車保存、医療逼迫で保健相が現地訪問

《ブラジル》アマゾナス州で変異種11確認=日本発見種との関係は未解明=遺体を冷凍車保存、医療逼迫で保健相が現地訪問

20年4月、コロナ犠牲者の墓で一杯になっていたマナウス市営墓地の様子(Alex Pazuello/Semcom)

 9日付現地サイトによると、アマゾナス州では既に11の新型コロナウイルスの変異種が確認されている。11月現在の8より増えたが、11~12月採取分のサンプルはまだ分析中だ。日本で確認された変異種は12の遺伝子情報が変異していたとされるが、アマゾナス州で確認済みの型かは不明だ。また、先の11種には英国型は含まれていない。
 同州に滞在後に日本に戻った人達から発見され、9日にブラジル保健省に通達された変異種ウイルスと同州の感染急増との関係や、予防接種の有効性への影響も気がかりだ。
 この変異種は英国や南アフリカで発見された変異種ではないが、共通する遺伝子情報があり、感染力が強い可能性が大きい。英国型は12月にサンパウ

新規感染者の週毎の推移(保健省公式サイトより)

ロ州で第1号が確認されており、8日にはバイア州の女性が南アフリカ型の変異種に再感染した事が確認されている。
 パズエロ保健相は11日、医療体制逼迫の度合いが激しいアマゾナス州州都マナウス市を訪れ、リマ知事とコロナ対策に関する会見を行った。保健相は感染拡大抑制策としての予防接種に関しても、1回目をできるだけ広範囲に行った後、2回目を行うとの意向も表明した。

 

死者の週毎の推移(保健省公式サイトより)

 このアマゾナス州は、新型コロナの感染再拡大で医療体制が最も逼迫している自治体の一つだ。同州ではコロナ感染症の重症者に対応できる病院が、州都マナウス市にしかない。
 第53週の感染者が35・2%、死者が56・7%増えたのに続き、第1週も感染者が89・9%、死者が126・3%増えた。マナウス市は非常事態宣言を更新済みだ。
 同州の10日現在の感染者は21万2996人で、死者は5669人。マナウス市では入院患者数が新記録を更新し続けており、1~9日の入院患者1524人は既に、昨年12月の1371人を上回っている。同州保健局は病床確保に奔走しているが、病床不足は深刻で、保健省が100床確保を約束していた。
 同州では4~7月の感染第1波の時も自宅で亡くなる人が続出し、冷凍車で遺体を保存する必要が生じた。現在の状況は当時より深刻で、集中治療室と一般病室の占有率は共に90%以上に達しており、臨時病院の再開設などが行われる。

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