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東西南北

 世界的にも有名なブラジルの音楽フェスティバルで、今年9月に開催予定だった「ロック・イン・リオ」が、来年まで延期されることが4日に発表された。1985年にはじまったロック・イン・リオは、ロック・フェスの先駆け的存在で、2011年以降は奇数年に開催。毎回、50万人近い動員を記録している。イギリスなどでは8月くらいから音楽フェスティバルが再開されはじめるが、すでにコロナ感染者がかなり減少していた時期に再開を決めたイギリスと、第2波に突入して現在はパンデミックの中でのワースト記録を更新中のブラジルではあまりに事情が違いすぎる。国民の大半にワクチン接種が行き渡っているはずの来年の開催を期待したい。
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 4日付本欄でも有名人のワクチン接種の話題を紹介したが、リオ市では4日に、大物歌手のカエターノ・ヴェローゾにパウリーニョ・ダ・ヴィオラ、人気女優のスザーナ・ヴィエイラが続々と接種を行った。いずれも77〜79歳だ。カエターノといえば、国内のみならず、日本のブラジル音楽ファンにとってもカリスマ的存在で、そういう人にはサッカー選手以上の影響力もある。彼が接種を受けたとのニュースは、接種開始が大きく遅れた日本のファンをも刺激するかも。
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 今日から州全体での赤レベル規制がはじまるサンパウロ州では、サッカー選手の間でも感染者が続出しているが、そんな中でもサンパウロ州選手権は行われる。今日はサンパウロ対サントス、明日はコリンチャンス対ポンテ・プレッタという好カードも組まれている。パルメイラスは11日まで試合がない。外出も満足にできない中、サッカーは数少ない娯楽だが、くれぐれも個人での自宅観戦を。

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