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《ブラジル》大統領の投稿写真に死者冒涜と非難殺到=死を意味する犯罪者隠語掲げて

23日の問題の写真(Twitter)

 ボルソナロ大統領は23日、「納税者番号はキャンセルされた(CPFカンセラード)」と書かれた看板を持った写真をネット上で公開し、「コロナ死者が続出中の中で不謹慎」との批判が殺到した。24~26日付現地紙、サイトが報じている。
 ことの発端はボルソナロ氏が23日に、アマゾナス州マナウスでテレビ番組「アレルタ・エスペシアル」に出演した際に起こった。この番組は、かねてから大統領派として知られるシケーラ・ジュニオル氏司会の番組で、放送終了後にボルソナロ氏は同氏と共に「CPFカンセラード」と書かれた看板を一緒に掲げた。その場にはジルソン・マシャド観光相やミルトン・リベイロ教育相の姿もあった。
 「納税者番号を無効にする」というのは、元来「犯罪者が死亡したことにより納税者番号を失う」との意味。銃撃戦があったことを装って犯人を射殺する極右警察官や、犯罪者が好んで使う隠語だという。シケーラ氏は以前からこの言葉を使う習慣があったという。

 とはいえ、どの人物が亡くなった場合にも納税者番号は失うことになる。現在、コロナ感染症の国内死者は39万人を超えた状態で、「死」を表す隠語を大統領という公人が笑顔で掲げたことが大問題となった。
 この写真は掲載されるやいなや、ネット上で批判の対象となり、政治家たちも反応した。サンパウロ市市長選次点のギリェルメ・ボウロス氏(社会主義自由党・PSOL)は、「CPFカンセラードはミリシア(非合法民兵組織)が死を祝うときの合言葉」、マルセロ・フレイショ下議(PSOL)も、「ブラジル人の死をからかった」など激しく批判した。
 ボルソナロ氏は番組の中で、同性愛者嫌悪の発言も行った。州や市が行っているコロナ対策に関しても、「わが軍隊が止めることになる」と発言した。軍派遣発言に関しては、軍部からも苦情が出た。
 ボルソナロ氏は26日にバイア州で「CPFカンセラード」についての質問を行った女性ジャーナリストにいらつき、「馬鹿者(idiota)」と罵声を浴びせてひんしゅくを買った上、「言葉による暴力」との批判も受けている。

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