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《ブラジル》コロナ死者の減少傾向維持=気になるリオ州の感染者増=ファイザー製ワクチン再配布

週毎の感染者の推移(保健省公式サイトより)

 新型コロナの死者は7日間の平均が2千人超の状態が50日以上続いている。だが感染学上の第14週(4月4~10日)に週間の死者最多(2万1141人)を記録して以来、4週連続で前週比減を記録し、若干ながら落ち着き始めている。ただし、新たな変異株が確認されたリオ州では感染者が急増し懸念が広がっている。
 保健省統計での9日現在の感染者は前日比3万8911人増の1518万4790人、死者は1024人増の42万2340人となった。
 感染者の1500万人突破は7日で、8日にはサンパウロ州の死者が10万人を超えた。
 7日間の死者の平均は4月12日の3124人/日以降、徐々に減り、9日には2100人/日になった。2~8日(感染学上の第18週)の死者1万4879人は前週比で12・2%減、第14週と比べると29・6%減となった。
 他方、第18週の感染者41万9904人は、前週比で0・5%増を記録。1日の平均5万9986人は4月12日の7万2030人/日を1万2千人以上下回るが、第17週に続く前週比増の上に、9日の平均6万1411人は4月30日以来の6万人突破で気がかりな動きだ。
 第18週の死者は3州で前週比増を記録。パラナ州の13・4%は気になる数字だが、パライバ州は4・7%、セルジッペ州も4・8%に止まった。

週毎の死者の推移(保健省公式サイトより)

 他方、感染者は10州で増えた。7州は0・1~4・8%の増加だが、リオ州の78・5%やピアウイ州の31・0%、パラナ州の13・4%増加は心配されるところだ。リオ州では北部中心に、アマゾナス州マナウス市で確認されたP1が変異したP1.2という変異株が確認され、注意が必要だ。同州ではPI、英国型、同州発見のP2の3種の変異株も確認済みだ。
 死者増加や医療崩壊、変異株の発生を防ぐには感染抑制が不可欠だ。だが、連邦政府が肩入れしていた唯一のワクチンのオックスフォード・ワクチンは、オズワルド・クルス財団(Fiocruz)が有効成分(IFA)の国内生産許可を得たものの、IFAの輸入の遅れなどで未だに6・5回につき1回分に過ぎない。
 他方、保健省は9日、10日から第1回目の接種用のファイザー社ワクチン110万回分の配布を発表。同社製ワクチンは先週も50万回分が配布され、超低温保存が可能な州都での接種に使われた。
 今回配布分は障害や持病のある人、妊婦など用に使われる。第2回目の接種用ワクチンの在庫不足が起きているコロナバックも、ブタンタン研究所が10日に200万回分を納付した。
 上院のコロナ禍に関する議会調査委員会(CPI)は、ワクチン接種の遅滞やワクチン確保問題で、ケイロガ保健相を再召喚、喚問する意向だ。19日召喚のパズエロ氏は黙秘も含め、証言逃れを図っているという。
 CPIは先週、現・元保健相3人からの話で、ボルソナロ大統領が感染拡大による集団免疫獲得を狙い、その方向で保健行政を行わせていたとの見方を固めている。この通りなら、ワクチン購買契約や接種の普及などが遅れている事も説明できるが、現状は集団免疫には程遠い。40万超の犠牲者を生んだ責任を問う声は強まりそうだ。

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