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東西南北

 ボルソナロ大統領が23日にリオ市で行った1万人規模のマスクなしでのバイク行進は、各方面から批判を浴びている。そのすぐ前の15日にブラジリアで行われた大統領支持の集会では、参加者の一人の退職公務員女性が、すぐ後の20日にマット・グロッソ州でコロナ感染が原因で死亡していることが分かった。同集会で感染拡大した可能性が指摘されている。この女性は同州カンポ・ノヴォ・ド・パレシス在住で、常日頃から大統領の主張するクロロキンを使った早期治療に賛同する発言を行っていたという。大統領は24日に行われた、エクアドルのギジェルモ・ラッソ大統領の就任式には態度を一転させてマスク着用で参加したが、自身の言葉を信じてコロナの犠牲になった人が存在することをどう思っているのか。こうした死者がこれで終わるとも思えないが。
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 サッカーのリベルタドーレス杯は今週がグループリーグの最終節。ブラジルからはすでに、パルメイラス、フラメンゴ、サンパウロ、アトレチコ・ミネイロが決勝トーナメントに進出しているが、今日はサントスが決勝T進出をかけてバルセロナSC(エクアドル)と敵地で対戦する。グループC3位のサントスはこの試合に勝った上、同2位のボカ・ジュニオルズ(アルゼンチン)が26日の別の試合で引き分けか敗戦すれば進出できるが、果たして。
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 先週末に冷え込んだサンパウロ市。予報では「乾燥し、暖かくなる」はずだったが、週末は雨が降り、24日朝の最低気温は11・6度、25日は9度まで冷え込むなど、さらに寒くなった。観測所によると、今回の寒さは当初弱いとされた寒冷前線がもたらしたものだとか。寒さは26日も続くようだが、この先は暖かくなってほしいところ。

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