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《ブラジル》最高裁でもコパ・アメリカ覆らず=13日から試合開催へ

3月11日、最高裁のルイス・フックス長官がリモートで審議を進める様子(Foto: Fellipe Sampaio /SCO/STF)

 10日、最高裁でサッカーのコパ・アメリカの開催をめぐる判事投票が行われ、賛成多数で開催されることが決まった。10、11日付現地紙、サイトが報じている。
 今回のコパ・アメリカは、当初開催予定だったコロンビアとアルゼンチンが、デモによる治安悪化やコロナ禍の悪化のために開催不能と判断され、5月31日に急きょ、ブラジル開催と発表された。
 だが、ブラジルも、1週間での1日平均での死者数が1700人前後で、第3波の到来が早くから予想されていたことや、開催決定に至った経緯が不透明なことから強い反発を招き、ブラジル代表の選手たちも一時はボイコットを行う可能性があるのではと取り沙汰されていた。

 コパ・アメリカの開催反対の訴えは、ブラジル社会党(PSB)、金属労組、労働者党(PT)などが提出していた。今回の審理は、前者二つに関してはカルメン・ルシア判事、PTのものをリカルド・レヴァンドウスキー判事を報告官として行われた。
 まず、カルメン判事の判断は「開催を決めるのは最高裁ではなく市や州だ」として却下。それに11人中9判事が賛成した。エジソン・ファキン判事は「決めるのは民衆」、アレッシャンドレ・デ・モラエス判事が「十分な衛生判断のもとでの開催」を求めた。
 レヴァンドウスキー判事は、「開催には賛成するが、コロナ対策のプランの作成」を南米サッカー連盟に求めた。それに関しては、6判事が不要、5判事が必要としたが、いずれにせよ開催を覆すものではなかった。

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 10日の最高裁の裁判の結果、サッカーのコパ・アメリカのブラジル開催が決定的になったが、その裏で別の動きも起きている。フラメンゴはスポーツ裁判所に対し、コパ・アメリカ開催期間中の全国選手権の開催をとりやめるよう訴えを起こしている。通常、コパ・アメリカの開催中、他の選手権は止めるものだが、今年は変則スケジュールで例外的に全国選手権の休みがない。フラメンゴは得点源のガビゴルがセレソン入りしているため、戦力ダウンを恐れている。
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 セレソンの選手たち、国民に強い反発が生じたコパ・アメリカだが、13日から予定通り試合開始となりそうだ。恐れられているコロナ第3波は、開催直前ではそこまで大きな死者、感染者の増加をみていないが、気をつけなければならない。それこそ、ワクチンの接種を終えた人であっても、マスクを外さない、密を作らないといった心構えが必要だ。

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