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《ブラジル》サッカー代表がコパ・アメリカ開催を批判=ボイコットの声明は行わず

8日夜、敵地で行われたW杯南米予選の対パラグアイ戦の様子(Foto Lucas Figueiredo/CBF)

 サッカーのブラジル代表(セレソン)は8日夜、政治的な判断でコパ・アメリカのブラジル開催などを決めた南米サッカー連盟(CONMEBOL)への抗議声明を発表した。だが、コパ・アメリカへの出場ボイコットは行わなかった。9日付現地紙、サイトが報じている。
 声明の発表は8日夜、敵地で行われたW杯南米予選の対パラグアイ戦の終了後、ネットを通じて行われた。
 この声明でセレソンは、「われわれはいろんな考えを持った人間の集まりだが、CONMEBOLがコパ・アメリカに関して、土壇場でチリ、さらにブラジルで開催しようとしたことに関して不満を持っている」と述べた。また、「われわれの目には、開催に向けての過程もきわめて不適切なものであると映った」と語った。
 そして「どんなときであろうと、政治的な議論に介入することを避けるのは大切なことだ」としながらも、「自分たちの意向を示すことは必要であり、メディアやネットで何が報じられているかはつぶさに観察していた」とした。また、「選手たちにまつわる虚偽の報道が行われるのを避けるためにも自分たちの立場や考えを明らかにしておく必要があった」とした。

 だが「われわれの仕事はサッカーだ。国旗の色を纏ったユニフォームで使命を果たす」とし、「コパ・アメリカには反対だ」としながらも、「セレソンにノーということはできない」としてボイコットの意向を示さなかった。
 今回のコパ・アメリカに関しては、5月31日にブラジル開催と報じられた時点で、セレソン内に強い不満の声があがっていたと報じられていた。選手たちの中では、ネイマール、アリソン、カゼミロ、ダニーロ、マルキーニョスらがボイコットに向けて話を進めていたと言われている。アルゼンチン代表のアグエロやウルグアイ代表のカバーニといった選手も開催に反対していたと言われる。
 一方、ボイコットを希望する選手たちの意向に反対しなかったことで「辞任か」とも報じられていたチッチ監督は、パラグアイ戦後の記者会見で「私は偽善者でも無関心者でもない」としながらも、「サッカーを第一に考える」として、監督続行の意思をうかがわせた。

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 コパ・アメリカの話題や代表チームの試合が目立つが、8日は、コパ・ブラジルの試合も行われた。先週の第1戦でピアウイ選手権優勝の無名チーム、4・デ・ジューリョに2―3で敗れる屈辱を味わったサンパウロは、レギュラー・メンバーを揃え、本拠地でリベンジ。9―1という、相手が気の毒になるようなスコアで圧勝して貫禄を見せつけ、面目躍如となった。

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