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2003年

越境する日本文化 マンガ・アニメ(7)=スーパーマンの危機?!=日本の情けない ヒーローに座を奪われる

1月29日(水)  「スーパーヒーローたちは現在、世界中で危機的状況にある――」  これはマンガの中の話ではない。昨年十一月末にパウリスタ大通りのSESI(産業社会サービス)内に開設されたアメリカン・コミ図書コーナーの記念イベントの一環として、二十八日にで行われたアメリカン・コミック(米国のコミック)に関する公開討論会で、コミッ ...

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越境する日本文化 マンガ・アニメ(6)=違和感を超える面白さ=コロニア通らず入り込む

1月28日(火)  昨年二月二十四日付エスタード紙国際面にでかでかと掲載された写真を見て、一瞬、目を疑った。コロンビアのメデリンの武装都市ゲリラが、奇妙なシャツを着てピストルをかまえていた。そうSamurai X(原題『るろうに剣心』)だ。マンガのセンスが、いかに国際的人気を博しているかの見本かもしれない。  しかし、マンガやア ...

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越境する日本文化 マンガ・アニメ(5)=アメコミはライバル?!=子どもの頃からマンガ家が夢

1月25日(土)  ブラジルでも毎月のようにオリジナルマンガが出版されているが、三号まで続くものはほとんどない。その中で、エリカ・アワノさんが作画家として参加する月刊コミック『Holy avenger』はすでに四十号を数え、三年以上も続くごく稀な例だ。  別にいる脚本家が書いた原作をベースに毎月二十ページを助手なしで作画する。「 ...

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越境する日本文化 マンガ・アニメ(4)=鼻息荒いマンガ出版業界=日系が始めブラジル人が市場拡大

1月24日(金)  「なぜブラジルでマンガの人気が出てきてるのか? それはJBCのおかげ」とまで言い切るのは、同出版社の出版事業総責任者のジューリオ・モレーノさんだ。  サンパウロ市ヴィラ・マリアーナ区にあるJBC出版社は、九五年に創業した新興企業だ。九七年に月刊誌『Made in Japan』を、九九年九月からマンガ・アニメ情 ...

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越境する日本文化 マンガ・アニメ(3)=パソコンとアニメの 怪しい関係=ネットの闇にうごめくオタクたち

1月23日(木)  カタカタカタ――。目の前のモレーノ(褐色肌の人)がキーボートを叩く。「Dragon Ball」というキーワードを入れ、決定キーを押すと、パソコンのモニターには、ずらっとダウンロード(ネット上から自分のパソコンへコピーすること)可能な番組データが並んだ。数えると三百五十八個もある。  これは世界中でインターネッ ...

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越境する日本文化 マンガ・アニメ(2)=激増する〃Otaku〃たち=マンガ読者人口5百万人?!

1月22日(水)  『Chobits』『犬夜叉』『ワンピース』『ドラゴンボールZ』『バガボンド』『エバンゲリオン』『らんま1/2』など、現在国内で出版されているマンガ翻訳本のタイトル数だけで約二十本。それに影響された日本風オリジナル漫画が十タイトル、マンガ・アニメ関連の情報誌が約三十誌も発行されている。  放送されているアニメは ...

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越境する日本文化 マンガ・アニメ(1)=『聖闘士星矢』が転載=94年以降、激増すらファン人口

1月21日(火) (共同連載『越境する日本文化』の統一)  テレビの主婦番組ではブラジル人シェフが日本料理を教え、街角には日本語Tシャツを着た人々が行きかい、バンカには日本のマンガがずらりと並んでいる。移民が持ち込んだ日本文化は、いまや従来の枠を大きく越えて広がっている。あるものは二・三世へ、またはブラジル社会全体へ――。今回の ...

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俳優・竹本孝之の連載エッセイ-第7回-化粧に熱心な女子生徒

2002年6月28日(金)  四季がある国日本。是からの季節、日本では北海道を除くほぼ全ての地域で梅雨に入る。六月半ばから七月半ば迄のこの一ヵ月で、年間総雨量の三分の一から半分もの雨が降る地域もあると言えば、かなりジメジメした日々が続く事を理解して頂けるだろう。この梅雨が明けると、夏休みが子供達を待っている。寒冷地方を除く大部分 ...

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俳優・竹本孝之の連載エッセイ-第6回-学力低下の中で週5日制

2002年4月19日(金)  今年の桜は、例年より一週間から十日開花が早かったそうだ。四月上旬の今、新緑の葉が光に眩しい。四月が新学期となる日本では、真新しい制服に身を包んだ新入生達の姿が見受けられる。未だ何処となくぎこちないその姿に、青さを感じてしまうのは私だけではない筈だ。 今年度から日本の公立学校は、完全週五日制になる。こ ...

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俳優・竹本孝之の連載エッセイ-第5回-何となく全員高校進学

2002年3月21日(木)  今日本の中学生、特に最終学年を迎えた三年生は、大きな岐路に立たされている。日本の学年制度は、小学校が六年間、中学校が三年間である。日本の義務教育はこの九年間で、その先は自由に選択出来るようになっている。今では私立の学校も増え、エスカレーター式に中学校から高校へ進学出来るケースが増えてはいるものの、ま ...

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