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2013年

ざっくばらんに行こう!=ニッケイ新聞合併15周年記念座談会=(4)=合併の経緯、今明らかに

ニッケイ新聞 2013年9月3日 ■田村吾郎(たむら・ごろう)=1932年生まれ、岡山県美濃郡出身。大阪学芸大教育学部卒、1960年渡伯。アラソイア・ダ・セーラで1年の農地生活後、パ紙に入社し、田中光義編集長時代を社会部長として支えた。1976年に沖本磯満と組んで『週刊時報』を創刊、1990年には独立して『ブラジル経済報知』を発 ...

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日本移植民の原点探る=レジストロ地方入植百周年 ◇戦前編◇ (37)=いよいよ本格入植開始=〃原住民〃のような先発隊

ニッケイ新聞 2013年9月3日  青柳構想に夢を抱いて南米転住を図った輪湖だったが、最初からレジストロ地方に入植した訳ではなかった。『ロッキー時報』での経験を買われ、南米初の邦字紙『週刊南米』(1916年1月)の創刊をサンパウロ市で手伝った。その創立者・星名謙一郎もまたハワイ、北米本土から転住してきた新教徒であった。続いて同年 ...

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第2次大戦と日本移民=勝ち負け騒動の真相探る=外山 脩=(60)

ニッケイ新聞 2013年8月7日  踏み絵  オールデン・ポリチカは、四月一日事件を機に留置した人々を素っ裸にして放置し辱めたり、家畜の様に扱って虐待したり、殴る蹴るの拷問を加えたりした。  中でも被留置者を愕然とさせたのが、天皇の写真を踏ませる──という拷問である。  当時の日本人には想像を絶する行為だった。死にまさる苦しみで ...

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ざっくばらんに行こう!=ニッケイ新聞合併15周年記念座談会=(3)=購読者数は最高で3万弱

ニッケイ新聞 2013年8月31日 ■西田康二(にしだ・こうじ)=1937年3月、山口県出身。山口県立医科大学(現在の山口大学医学部)を中退し、58年に山口県人会の呼び寄せで渡伯。サンパウロ州バストス市内の飼鶏場に入った。日伯毎日新聞の西功法定社長(当時)に呼ばれ、59年から2年間同社で社会部記者として勤めた。退社後は農拓協職員 ...

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第2次大戦と日本移民=勝ち負け騒動の真相探る=外山 脩=(62)

ニッケイ新聞 2013年8月9日  地方編  次に、地方で起きた事件に話を移す。(以下も、一部は筆者の『百年の水流』改訂版と、趣旨が重複する)  既述の様に、サンパウロ市以外でも、多数の事件が発生した。  しかし、これらは、確かな資料が見つからない。僅かに存在するそれも、一行一行、目を通すと、唖然としてしまう。  例えば、連続襲 ...

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第2次大戦と日本移民=勝ち負け騒動の真相探る=外山 脩=(63)

ニッケイ新聞 2013年8月10日  さらに、この一覧表には、  「1946年7月15日、ノロエステ線カフェゾポリスで、敗戦派の田村某(未成年)が暗殺され、襲撃者不明」  という項目もある。  これなど、筆者は、未だ20歳にもならぬ若者が、けな気にも認識運動に参加、犠牲になった……と読み取った。  それで感心もし、同情もし、なん ...

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第2次大戦と日本移民=勝ち負け騒動の真相探る=外山 脩=(64)

ニッケイ新聞 2013年8月13日 ▼7月10日 ノロエステ線ブラウーナで、認識運動推進者の八木宅で撃合い。一人負傷。 ▼7月10日 ノロエステ線ブラウーナの栄拓植民地で、認識派の安倍・渡辺両家宅に不審人物接近。 ▼7月10日 ノロエステ線ニホンランヂアで、認識派の森五一、銃撃され死亡。兄の丸井、巻添えで死亡。襲撃者不明。 ▼7 ...

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第2次大戦と日本移民=勝ち負け騒動の真相探る=外山 脩=(65)

ニッケイ新聞 2013年8月14日 ▼7月31、8月1日   パウリスタ延長線オズワルド・クルースで、日本人多数、暴徒と化した住民に襲われ、負傷。一人死亡。    ▼8月10日       パウリスタ延長線マリリアで、認識派の平田良博、銃撃され死亡。  銃撃者、伊藤健一。  ▼8月10日       パウリスタ延長線ツッパンで、 ...

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第2次大戦と日本移民=勝ち負け騒動の真相探る=外山 脩=(66)

ニッケイ新聞 2013年8月15日  当時、バストス産組の経営は、危機に在った。  戦時中、繭(まゆ)の市況が高騰したため、蚕種に対する需要が急増、組合は蚕種製造所を、サンパウロ州銀から融資を受けて建設した。      この時、州政府(蚕糸産業部門)の要求する条件に合う製造所をつくることになり、資金が嵩んだ。州銀からの借入金も大 ...

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ブラジル文学に登場する日系人像を探る 10=中里オスカル=ジャブチ受賞『NIHONJIN』=中田みちよ=(2)=無防備な移民女性を描写

ニッケイ新聞 2013年8月1日 写真=本の表紙  つぎに収容所から耕地に到着し、寝床つくりから始める農場のこまごました生活が語られますが、作者がブラジル人だと感じられるのは、女主人公のキミエが黒人女と友だちになることです。これは書き手が日本人一世なら絶対に出てこないシチュエーション。日本人が描く農園風景は、日本側に引き寄せられ ...

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