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新年特集号

馬を描き、午年に逝った男、高岡由也。

無頼と反骨。伝説の数々は今も語り継がれる。  「革命が起きたぜ」。 リオデジャネイロのゲウジ画廊で展覧会の準備をしていた楠野友繁は耳を疑った。エイプリル・フールにはまだ早い。冗談ならばもう半日待て、と汗流すカリオカの友人に言いかけたが、それは本当だった。  一九六四年三月三十一日。ゴラル政権の左翼民族主義志向に反発する軍がクーデ ...

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迎える年 願い込め「事始め」

 新しい年を迎え、物事を初めて行う一月二日の「事始め」。めでたい日には仕事もうまくいくと信じられ、この日には儀礼的に仕事の真似事だけを行う。習い事の上達を願う稽古始めもこの日のもの。ブラジルでも華道の初生け、茶道の初釜、書道の書き初めなど、新年行事として行うのが慣例となっている。新年を迎えて初めての行為を尊ぶ気持ちは、日本文化の ...

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若駒たち大いに語る

<交流協会研修生 新春放談会>ブラジルで思う事  二〇〇一年四月八日に来伯した日本ブラジル交流協会第二十一期研修生。二十一世紀初の研修生として、ブラジル各地で研修に励んでいる。失業率五・四%と、不況のどん底にある日本を離れ、彼らはブラジルに何を求めに来たのか。また、これまでの研修生活で、ブラジルや日系社会に何を感じ、何を見出した ...

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今年のブラジル 各界展望

経済成長さらに-選挙ではPTの伸張に注目  【エスタド・デ・サンパウロ紙エザメ誌二十六日】二〇〇二年への抱負を込めて、各界の専門家のコメントを収録してみた。二〇〇二年は大統領選があり、国民は誰がブラジル丸の舵を取るのか興味深々。五里霧中の国際情勢の中で、ブラジルの持ち味を生かした戦略が、道なき道を切り開いて前進することを期待した ...

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希望あふれる-新年迎えたコチア農業学校

強力な“援軍”だった母たちの努力  ”背水の陣”を脱却して希望に向けて二〇〇二年を迎えた学校がある。サンパウロ州ジャカレイ市にある「コチア農業学校」だ。  サンパウロ市を出てからグアルリョス空港を左手にアイルトン・セナ幹線国道を進むと40+320キロ地点に”南回帰線”の表示があり、 ...

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高拓生の足跡たどる

アマゾンに挑んだ若者たち-子孫は各地で繁栄  昨年十月に高拓生七十周年記念式典がアマゾナス州マナウス市で行われ、高拓生とその未亡人や子供、ほか関係者が集まった。高拓生とは、国士舘高等拓植学校または日本高等拓植学校で学び、アマゾナス州ビラ・アマゾニアにあったアマゾニア産業研究所で実習を行ってアマゾン開拓を目指した人々のこと。高拓生 ...

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新年のごあいさつ-ニッケイ新聞社 社長 高木ラウル

 新しい世紀の年が始まりました。明けましておめでとうございます。 時代が多様化し、人の思考、行動の仕方、そして、わたしたちがつくっている新聞の読者の要請もどんどんかわっていきます。読者層が高齢化し、日系団体の活力も失われてきているとはいわれるものの、それとは別の次元の出来事のように、報道に対する要請、期待は、日本語新聞の創刊期、 ...

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21世紀が明けた-1000年に一度の朝

 日本人移民が降り立ったサントス。そのボケイロン海岸には毎朝六時頃になると三々五々、人々が集まってくる。海岸線をゆっくりと散歩する人の流れとは別に。 『新しい朝が来た。希望の朝だ』 六時三十分。ラジオ体操の軽快な音楽が、白い浜辺に響きわたる。五十人余りが等間隔に並ぶ。 揃いの白いユニフォーム姿の日系人は、ほんの二割程度。残り八割 ...

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新世紀迎えたコロニアー変容する日系団体―統廃合時代を展望する

 ブラジルの日系社会は二十一世紀を迎えた。無名に等しかった祖国日本が前世紀まず軍事面で躍進、経済では世界ナンバーツーにまで上り詰め、国際社会で発言力を持った。ブラジルに移民二十六万人を送り、現在百四十万人の日系社会が形成されている。日系社会は戦後の混乱期の中でブラジル日本文化協会を発足させ、同文協を中心に発展させてきた。その文協 ...

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誇り持てる社会づくりをー高田前日伯学園検討委員長が提言

 高田フェルナンド・リベルコン社長(四九、二世、元文協理事、前日伯学園検討委員会委員長)は、「日系人が喜んで入会するような、日系人にとって価値ある中央組織を再建する必要がある」と提言する。日系人の価値を高めるような組織、日系人が誇りを持つことができるような団体が日系人にとって価値ある組織といえる。援協の会員は一万人を超えなお増え ...

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