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サンパウロ州を「ブラジルの機関車」にした鉄道=(上)=帝政の終わりとサッカー王国の誕生

トレンディ・ツーリズモのパラナピアカーバ観光ツアー参加者の皆さん。奥に見えるのが名物の時計塔

 トレンディ・ツーリズモ主催の「鉄道の町パラナピアカーバ(Paranapiacaba)観光ツアー」に参加し、現地ガイドと歴史話をしていて思わず興奮した。サンパウロ州最初の鉄道であるサントス/ジュンジャイ線(S/J線)が開通したのは1867年2月26日だから、今年は記念すべき150周年だと気付いたからだ。日本人なら絶対に記念行事を ...

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2千年分の贖罪ができるブラジル司法はキリスト並み?!

最高裁前にある司法のシンボル

最高裁前にある司法のシンボル  37人の女性患者をレイプした件で「278年の懲役」を科せられたロジェル・アブデルマッシ元医師(74)が、パラグアイに逃亡中に現地警察に拘束され、ブラジルで刑務所に入っていた。と思ったら〃優秀〃な弁護士が「高齢と健康不調」を理由に、電子足輪付の自宅軟禁の判決を勝ち取り、先日たった3年で出獄した。約3 ...

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ブラジルの報道で感じる気候変動

 ブラジルの冬が21日午前1時24分に始まった。サンタカタリーナ州山間部で零下といった報道は例年並みだが、21日のリオ・デ・ジャネイロ市は20日の雨と強い風による高波などにより、15地区で洪水が起き、交通も混乱したまま明けた▼リオ市では20日、8時間で6月の平均降水量を66%上回る雨が降り、21日朝のTVでも、学校に子供を迎えに ...

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《ブラジル》邦字紙70年のバランスとは

『勝ち組異聞』(無明舎)

 先日、コロニア文芸関係者から「最近のニッケイ新聞は勝ち組側の話ばかりのせて偏っている」とのお叱りをうけた。正直な気持ちを打ち明け、その説明をしたい。本紙は「認識派」パウリスタ新聞と日伯毎日新聞の流れをくむ邦字紙であり、パ紙が創刊した1947年1月から長い間、勝ち組の言い分を一切、紙面に載せて来なかった。90年代から記者をするコ ...

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《ブラジル》「大統領の首」より大事な問題とは何か

テメル大統領(Foto: Beto Barata/PR)

テメル大統領(Foto: Beto Barata/PR)  ジウマ/テメル・シャッパの無効化を問う裁判で現状維持の判断が出て、当面はジャノー連邦検察庁長官による大統領告発が政局の焦点になっている。これも大事だが、労働者党(PT)前政権や現テメル政権の政策自体をもっと議論すべきだと常々思う。政策の良し悪しをきちんと総括しないと、同 ...

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《ブラジル》汚職捜査の今後はいかに?

 6月始め、携帯電話に「5月が汚職月だったなら、クァドゥリーリャの6月は更に酷くなる」と書かれた写真が届いた。クァドゥリーリャは4組の男女が踊るダンスで、6月祭(フェスタ・ジュニーナ)恒例の田舎の結婚式を模したダンスも同名で呼ぶ▼だが、この言葉はギャングや犯罪組織も指すから、あちこちでギャングが活躍し、汚職蔓延という洒落になる。 ...

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《ブラジル》ジャノーVSテメルの攻防はこれからが本番

ロドリゴ・ジャノー連邦検察庁長官(Foto: Marcelo Camargo/Agencia Brasil)

ロドリゴ・ジャノー連邦検察庁長官(Foto: Marcelo Camargo/Agencia Brasil)  「裁判官として、墓地の穴掘り人の役割は拒否する。通夜に足を運んでもよい、だが、棺桶をかつぐ気はない」。注目のジウマ/テメル・シャッパ裁判で無効を強弁したヘルマン・ベンジャミン報告官が語った、この言葉は実に興味深い。棺桶 ...

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《デカセギ》知られざる在日日系社会の厳しい現実(下)

全盛期の賑やかなブラジリアンプラザ。ブラジル人バンドのライブ演奏(1996年12月撮影)

 日本の大手派遣会社アバンセの林隆春社長の話を聞き、「在日日系人の多くは、ブラジルの貧困層を日本に再生産しているだけ」という部分があると痛感した。デカセギブームが始まった90年代前半、「先進国日本に行くんだから、連れて行った子供もブラジルより良い教育が受けられるはず」ぐらいの楽観的な気分だったが、約30年経った現在、それが「単な ...

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幼児教育の現場にも人種差別の芽?

 ペルナンブコ州の女性公務員が、3歳の息子の教材が人種差別にあたると判断し、7日に同州検察局に訴えた▼その教材は、二つの家族の絵から幸せそうな方を選ぶよう求めている。だが、幸せそうな顔をしている家族は白人系、悲しそうな顔をしている家族は黒人系と、肌の色が違っていた。弟の教材を見た5歳の娘は「どうして黒人の家族は悲しそうなの? 私 ...

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《デカセギ》知られざる在日日系社会の厳しい現実(上)

在日ブラジル人コミュニティを長いこと見てきたアバンセの林隆春社長

 「35歳でオバアチャンっていうのが、あちこちにいるんだよ」――日本の大手派遣会社アバンセの林隆春社長が先月末に来社した折り、日本のデカセギ事情を聞いている最中に、そう言われて頭を抱えた。つまり、17歳ぐらいで出産を二世代に渡って繰り返している▼将来のことを深く考えずに訪日し、工場労働ばかりする両親は、子供の教育のことを考えない ...

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