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樹海

この1日を精一杯生きる

 新年早々、悲しい知らせが駆け巡る今年、携帯電話の通信ソフトでも2日、親戚の葬儀があって新年の挨拶が遅れたと詫びた人がいた。グループの仲間が慰めの言葉などを贈ったのはもちろんだが、その中に「明日の事は誰にも分からない。今日を精一杯生きよう」と呼びかけた人がいた▼ドイツでは年末、クリスマスマーケットにトラックが突っ込むテロ事件が起 ...

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不景気でも富豪が増えるブラジル

 ブラジルは戦後最悪の不景気のはずなのに、富豪は増えるばかり――そんな不思議な数字をスイスの大手金融機関「クレディ・スイス」(以下CS)が公表したと11月23日付エスタード紙が報道している。「貧者優遇」を旗印にしたはずのPT政権の13年間で、実は社会格差が開いていたことが伺える▼同報告によれば、この1年でブラジル人「富豪」(ミリ ...

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《ブラジル邦字紙》 半世紀も選者を務めた星野瞳さんに感謝

選者を退任する星野瞳さん

 「もう年だから辞めようと思った」――ニッケイ新聞の俳壇の選者、星野瞳さん(本名=明、98)は残念そうに語った。「佐藤念腹に推薦されて、50歳ぐらいでパウリスタ俳壇の選者になった」というから、ほぼ半世紀も選者をしてきた。俳句は星野さんの人生そのものだ▼今までに幾つぐらい俳句をつくったのですか、との問いに「数えきれませんね」と笑う ...

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忘年会シーズンの悲喜こもごも

 11月末~12月は忘年会を行う日系団体が多い。規模や参加者も個人レベルに近いものから、日本人会のように地域の人が集うものなど様々だ▼家に近い日本人会でも週末に忘年会があり、持ち寄りの会食後、カラオケやビデオケでの紅白歌合戦となった。紅白だが審査員はなく、歌い手が箱の中からボンボンを取り、包み紙の色で赤か白かを選ぶというやり方で ...

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国民がラヴァ・ジャット作戦を終わらせる!?

エスタード紙3月27日付け電子版

エスタード紙3月27日付け電子版  「汚職をなくすには国民の文化自体を変えるしかない」―ラヴァ・ジャット(LJ)作戦の原典、イタリア汚職撲滅作戦「マン・リンパ(ML)」の指揮官の一人ゲラルド・コロンボ氏は、そうエスタード紙3月27日付で語っている。見出しの「誰がマン・リンパ作戦を終わらせたか? それは一般国民だ」という言葉が衝撃 ...

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日系社会のドンキホーテ

誰よりも日本を愛するが、11歳で移住して以来、一度も日本の土を踏んでいないという上新さん

 「ほら、奥に建物が見えるだろう。あれが日本人学校だった。でも僕は一度も入ったことがない。入れないんだ。戦争で接収され、ずっと陸軍が使っているからだ。でも、いつかコロニアに返されないといけない。あれが帰ってこないと、コロニアの戦後は終わらない。だから、あんた、そのことを記事に書いてくれ」▼コラム子がブラジルに来たばかりの1992 ...

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水清ければ魚棲まず?

 ラヴァ・ジャット作戦(LJ)で摘発されたオデブレヒト社の元幹部が司法取引で報奨付供述を始め、これまで不問だったテメル大統領の名前も出始めた時、身近な人が「行き過ぎた理想主義に走りすぎるとフランス革命の時と同じようになってしまう」との危惧感を示した▼「恐怖政治が起きたのは検挙と政界の取締まりが行き過ぎて政治が素人になった結果」と ...

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明治維新の心意気を二世、三世に

日ポ両語の『日本文化』4巻

 「坂本龍馬についてポルトガル語で読みたい。NHKのドラマで見たが、細かい所がよく分からなかった。やっぱり自分の言葉で読まないとしっくりこない」―今年の日本祭りの本紙ブースで会った三世男性が、そう残念そうに言うのを聞き、ハッとした。日本語は得意でないが、日本の文化や歴史には大変興味があるという若い層はかなりいる。彼らにもっと十分 ...

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最高裁、おまえもか?

高まる最高裁に対する不信感(Foto: Fellipe Sampaio/SCO/STF)

 気になる妙な動きが二つ、立て続けに起きた。4日のパウリスタ大通りのデモに関して軍警が発表した参加者人数と、7日の最高裁大法廷〝玉虫色〟判決だ▼パウリスタ大通りのデモ参加者数を軍警が「1万5千人」と過少発表したのは実に腑に落ちなかった。今年8月までは、実際に現場を見た感じでは、逆に多めに発表していたからだ。何が変わったかと云えば ...

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汚職や事故のもとを糺せば

 出勤途中、すれ違った男性の背広の裾の長さが違うのを見て、ボタンの掛け違えだと気づいた。急いでいたので通り過ぎたが、今の伯国もボタンの掛け違えが多いとふと思った▼最近の弊紙2面は予想外の事故や事件に振り回され、何もなければトップやカタと呼ばれる大きな記事になるのに、小さめの記事になったり載せられなかったりする例が多い。しかも、シ ...

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