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樹海

多様性は大学と学生の双方を豊かにする

 27日朝、ポ語の新聞に出ていないニュースや新聞発刊後の動きを確認するためにサイトを見ていたら、サンパウロ州立カンピーナス大学入試委員会が、アマゾナス州サンガブリエル・ダ・カショエイラ市に試験官を派遣し、初めての先住民枠用の入試を行うとの記事が目に飛び込んだ▼先住民枠用の入試は全5市で行われ、27のコースで72人の先住民を受け入 ...

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《ブラジル》NHKのど自慢の決勝大会で優勝した平田ジョエが、日本でプロデビューしなかったワケ

平リカルドさんの『Rosa da Liberdade』刊行記念会で(左から武本さん、平さん、平田さんら)

 「日本で8万人の中からボクが1位に選ばれたんだ。生涯であれほどうれしいことはなかった。細川たかしから『プロにならないのか?』って聞かれたんだよ」――平田ジョエさん(51、三世)はまるで昨日のことのように1994年3月のことを思い出す。  クルツゥーラTV局の報道局長、平リカルドさんの著書『Rosa da Liberdade』の ...

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チッチに「遊び采配」のすすめ

チッチ氏(Fernando Frazão/Agência Brasil)

 ベスト8止まりで終わったサッカーのW杯ロシア大会の後、セレソンは現状で6連勝を続けている。数字だけで見ればいい結果を残しているように見えるが、コラム子はこの試合内容があまり好きではない▼なぜか。それはこれらの勝利が、W杯のときとほぼ変わらない陣容でのものだからだ。出場選手も、試合でのフォーメーションもほとんどW杯のときのもの。 ...

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「明日でいいや」は通らない

 日曜朝、パンを買いに出たら、隣人が「Sさんが昨日亡くなった」と教えてくれた。1時から埋葬と言うので、帰りに墓地の住所を聞き、葬儀に駆けつけた。Sさんは以前参加していた会館の会員でもあったため、葬儀には顔見知りも多かった▼だが、その中の一人が「これからOさんの葬儀にも行くが、一緒に行くか」と聞いてきたので、急遽同行。「同じ日に昔 ...

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《ブラジル》あの三宅ローザの生涯が凝縮された一冊

三宅ローザのポ語伝記『Rosa da Liberdade - A História de Rosa Miyake e do programa de TV Imagens do Japão』

 「Isto é uma vergonha」(それは恥だ)という決まり文句でニュースを締めくくることで有名な、強面の司会者ボリス・カゾイ(77)をご存じだろうか。  PT政権時代の2005年12月、メンサロン汚職、PT市長のトニーニョ・ド・PTやセルソ・ダニエルの暗殺事件などの件で歯切れよく政府批判し、ルーラ大統領(当時)の差し ...

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大学への司法介入とメディアへの検閲問題

 10月31日と今月8日に、表現の自由や言論の自由、知る権利や知らせる義務に関する判決が出た▼10月のは、統一選の決戦投票前に大学内で起きた、思想的に偏ったと見られる活動への司法介入後、大学運営への司法介入や警察導入を禁じた暫定令を最高裁が承認した事だ。同裁は民主主義における多様性の重要性や表現の自由を擁護し、授業内容を査察する ...

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「隠れ移民大国」日本は、キチンとした移住政策をとるべき

技能実習生の失踪者数の推移(法務省史料)。こんな数字は、海外在住日本人、日系人にとって世界への恥さらし以外の何者でもない

 『文藝春秋』11月号には《安部政権最大の失政/亡国の「移民政策」》という刺激的な特集が40ページも組まれている。これを読んで驚いたが、実は日本は「隠れ移民大国」だった。  《現在、日本で暮らす外国人数は、約二百五十六万人(二〇一七年末時点。法務省の在留外国人統計)。また「一年以上外国に居住している人」を移民とする経済協力開発機 ...

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極右を「正義」にしてしまった二人の張本人

モロ氏(右)とボウソナロ氏(José Cruz/Agência Brasil)

モロ氏(右)とボウソナロ氏(José Cruz/Agência Brasil)  「伯国の“極右”観が他の国と比べてきわめて特殊だ」ということを、コラム子は2日付の当コラムで書いた。そのときは「極右に対しての危機感の欠如」を指摘したが今度は、極右を「正義」だとさえ思っている人が少なくないことを指摘しよう▼「差別主義者的な言動をし ...

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言葉を発する前のためらいや熟慮は?

 NHKの番組で先日、中高年の男性が「オヤジギャグ」を言うのは、50代をピークに「連合記憶」が活性化する一方で前頭葉の働きが落ち、節制が利かなくなるからと語っていた▼言語学をかじっただけに、「連合記憶」や前頭葉という言葉が懐かしくて聞いていると、年齢や経験を重ねる事で一つの言葉から連想できる物や言葉が増える事と、周りが何と思うか ...

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ホーロー鍋からピラルクーへ、頼もしい60歳

17キロぐらいの成魚を見せる江尻さん(右)

 ビニールハウスのような養殖場に入ると、一瞬息が詰まるぐらいムッとし、眼鏡とカメラのレンズが曇った。きけば内部温度は37度以上に保たれているという。  ここは江尻龍之介さん(60、愛知県)が経営するピラルクー養殖場だ。サンパウロ市から南西に127キロのミラカツー市にある。  ピラルクーといえば巨大なアロワナで、アマゾン河の魚市場 ...

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