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大サンパウロ市圏で映画館・劇場が解禁に=観光用フェイラも規制緩和へ

サンパウロ州の新たな規制緩和表(Plano SP)

 サンパウロ州政府は9日、新型コロナウイルスに関する定例会見を開き、大サンパウロ市圏を含む六つの地区の外出自粛規制の緩和レベルを「5段階中の4段階目」を意味する「緑」に上げると発表した。9日付現地紙が報じている。
 規制緩和の「緑」に上がるのは大サンパウロ市圏、タウバテー、カンピーナス、ピラシカーバ、ソロカバ、サントス海岸部の6地区だ。これはサンパウロ州人口の76%を占める主要地域だ。
 今回の見直しにより、この6地区以外の規制段階は、ほとんどが「レベル3」の黄色のまま維持された。ただしバレットスだけは「レベル2」を意味するオレンジに逆戻りした。
 州政府は、「黄」に指定された地域に対しても、商店街、ショッピングセンター、美容院の営業時間を、「収容人数の40%までの規模で8時間」を「10時間」まで延長することを認めた。スポーツ・ジムの営業も「収容人数の30%までの規模で8時間」が「10時間」まで緩和された。
 「緑」の地区では、営業時間が「60%までの規模で12時間」まで認められる。バーやレストランの営業は午後10時で打ち切られるが、顧客は午後11時までは滞在することが可能となった。

 ジョアン・ドリア・サンパウロ州知事と共に会見に出席したブルーノ・コーヴァス・サンパウロ市市長は、「緑段階に達するまでは再開はなし」としていた映画館や劇場、博物館の再開を10日から認めることも発表した。
 これら施設の再開は、黄色の段階から認められているが、サンパウロ市市役所は9月にこれらの部門の業者と規定をとり交わし、緑になったら解放と決めていた。通常の営業規模の6割、最大で600人までの入場が認められる。コーヴァス市長によると、週末の公園の運営に関しては「もう2週間待つことになる」という。
 生鮮野菜のフェイラ以外の観光用フェイラ、例えばリベルダーデ日本広場の東洋市なども、来週ぐらいから徐々に再開する見込みだという。
 コーバス市長は、安定した状態で4週間が過ぎた場合は、セミナーや講演会など、600人までのイベント開催を認める意向であることを認めたが、フェスタの開催は当面の間、禁じられる。
 この段階では、スタジアムでのサッカーなどでの大型イベントを行うことは認められていない。これらが許可されるのは「5段階中の5番目」、青の段階になってからだ。

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