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東西南北

 6日に米国ワシントンDCの連邦議会議事堂で起こったトランプ大統領支持者たちによる暴動事件は、「民主主義を脅かすもの」として全世界的に恐れられ、非難の的となった。だがブラジルで目立った意見は、「これは2022年のブラジルの姿だ」というもの。つまり、ボルソナロ大統領がこの年に行われる大統領選で敗れたら、支持者が同じことをするのではないかという懸念だ。ブラジルの場合、米国大統領選と当選者決定のプロセスが異なるが、支持者が抵抗する場合はどうなるのだろうか。また「全てはアエシオからはじまった」と、14年のブラジル大統領選でジウマ氏の前での敗戦を認めなかったアエシオ・ネーヴェス氏を揶揄する声も目立っていた。
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 北東部の伝統音楽、フォホーの第一人者で歌手のジェニヴァル・ラセルダが7日、ペルナンブッコ州レシフェの病院で亡くなった。89歳だった。ジェニヴァルは昨年5月に脳血管障害(AVC)を起こしたが、順調に回復し、3日間で退院。退院後は通常の活動に戻っていたが、その後にコロナウイルスに感染し、11月30日から入院していた。最近はウェズレイ・サファドンを筆頭に、人気ジャンルにも名前を連ねているフォホーだが、ジェニヴァルは1950年代から代表的な歌手、作曲家として活躍していた。
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 6日のサッカーのリベルタドーレス杯準決勝第1試合。ブエノスアイレスでのボカ・ジュニオルズ対サントスは0―0の引き分けで終わり、13日にサントスの本拠地ヴィラ・ベルミロで行われる第2戦で、勝負が決まることになった。サントスが決勝に進出すれば、ネイマールを擁して南米一に輝いた2011年以来、9年ぶりのこととなる。

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