ホーム | ブラジル国内ニュース | 《サンパウロ州》77歳以上の接種を3日から開始=全国の週平均死者数1200人超/日=最悪記録更新中、高齢者3密摘発も

《サンパウロ州》77歳以上の接種を3日から開始=全国の週平均死者数1200人超/日=最悪記録更新中、高齢者3密摘発も

週毎の感染者の推移(保健省公式サイト)

 先週土曜日から80~84歳のワクチン接種を始めたばかりのサンパウロ州だが、この3日から77~79歳の接種も開始すると発表した。サンパウロ州政府の事前登録サイト(https://www.vacinaja.sp.gov.br/)で必要情報を書き込んだ上で最寄りの保健所(UBS)に行けば、より素早い対応が期待できるという。
 一方、全国を見回すと、新型コロナの国内感染はますます厳しい状況となり、1週間の死者は昨年7月を大幅に上回る形で最多記録を更新し、なおも増加傾向にある。
 保健省によると、2月28日現在の感染者は1055万1259人で、感染率は5万209人/100万人に上昇。直近7日間の平均増加数は5万4726人/日で、2月16日の3万7545人/日以降、急速に増え続けている。
2月21~27日(感染学上の第8週)の新規感染者は37万8084人で、1月10~16日の(第2週)の最多記録37万9061人に迫っている。
 多くの自治体はカーニバルの休日や公式行事を中止して感染拡大を防ごうとしたが、一部の人々がその意向を無視して3密を生じさせた事などが数字に表れている。
 2月28日の死者は25万4942人で、死亡率は1213人/100万人に上昇。7日間の平均増加数は1205人/日で、2月17日の1034人/日以降、10日余りで、初の1200人台入りとなった。
 2月21~27日(感染学上の第8週)の死者は8244人で昨年7月19~25日(感染学上の第30週)の7677人を大幅に上回った。死者数上位5週中4週は全て今年(第8週、第6週7520人、第4週7500人、第7週7445人)だ。2月の死者は3万438人で、昨年7月の3万2881人以下だが、2月が31日あれば上回っていたはずだ。

週毎の死者の推移(保健省公式サイト)

 感染者や死者が増加傾向にあり、統一医療保健システム(SUS)や民間医療機関が崩壊またはその直前という州が多く、1日には連邦直轄区の子供用集中治療室も満杯となった。
連邦直轄区や多くの州都は大人用の集中治療室の占有率も80%以上で、今後数週間の状況はこれまで以上に厳しくなる見込みだ。専門家は「家族が感染しても集中治療室に空きはない」と語っている。
 多くの自治体は外出規制を強めており、連邦直轄区も2月27日にロックダウンを採用。黒レベルを導入する自治体も増えており、サンパウロ州は紫レベル導入を検討中だ。
 ただ、カーニバルの時同様、規制を強化しても守らなければ元の木阿弥だ。連邦直轄区では2月28日にロックダウン導入への抗議行動やフェスタが起きたし、サンパウロ市東部では2月28日未明、高齢者190人がナイトクラブで開催中のパーティが取締りにあい解散した。サンパウロ州は2月26日に夜間外出禁止措置を始めて以来、少なくとも46の施設が摘発された。
 サンパウロ州などは昨年来、連邦政府が集中治療室を閉じ、再開費用を払わないと抗議し、最高裁に持ち込んだ。ローザ・ウエベル最高裁判事は2月28日、サンパウロやマラニョン、バイアの3州について、年末まで開設されていた病床の復活を定めたが、ボルソナロ大統領は「保健体制は常に問題を抱えている」とするのみで、応えようとしていない。
 また、ボルソナロ大統領が子供に関する研究を理由にマスクを使わないと発言した事でも批判が続出。医師や医療機関からなる46団体は2月28日、マスク着用の必要を訴える声明を出し、大統領の言葉に耳を貸さないよう求めた。

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