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《ブラジル》パラリンピックの金メダル21個に=2日残して過去最高の成績

表彰台でのゴールボール・チーム(Ale Cabral)

 東京パラリンピックで2日と3日、ブラジルは6個の金メダルを獲得し、金メダルの総数を21個にのばした。これはパラリンピックで歴代最多タイの成績で、メダル獲得数では歴代最多となった。3日付、現地紙、サイトが報じている。
 2日は4個の金メダルを獲得したが、そのうちの二つが水泳だった。ひとつはS6(肉体切断者)の400メートル自由形でのタリソン・グロックで、4分54秒のタイムで優勝した。タリソンは200メートル・メドレーリレーで銅メダル、この前日の100メートル自由形でも銅メダルを獲得していた。
 もうひとつはS2(歩行障害者)の50メートル背泳に出場したガブリエル・ジェラウド・アラウージョ(通称ガブリエルジーニョ)で、53秒96で優勝した。ガブリエルジーニョにとっては、200メートル自由形に続く、今大会2個目の金メダルとなる。彼は100メートル背泳でも銀メダルを獲得している。
 陸上では、男子のT11(視覚障害者)円盤投げのアレッサンドロ・ダ・シウヴァがリオ大会に続く2連覇で金メダルを獲得。アレッサンドロの優勝記録43メートル16は、彼自身がリオ大会で記録したパラリンピック記録を塗り替えるものだった。

 さらにこの日は、パラリンピックではブラジル初の金メダルがテコンドーからも生まれた。男子のK44(手足の不自由者)61キロ級でナタン・トルカットが、相手の準決勝での負傷による不戦勝で金メダルとなった。
 3日は、障害者用の球技「ボールゴール」で男子チームが、F57(車椅子使用者)の砲丸投げでチアゴ・パウリーニョがパラリンピック新記録を更新15メートル10で金メダルを獲得した。砲丸投げではマルコ・アルレリオ・ボルジェス(45)も自己記録を更新し、初めてのメダル(銅)を獲得した。
 これでブラジルの金メダル数は21個となって2012年のロンドン大会に並び、メダル獲得数と歴代成績では史上最高となった。ロンドンでは金21、銀14、銅8の計43個だったが、今大会は既に金21、銀14、銅26の計61個を記録している。
 メダル総数は金14、銀29、銅29で計72個だったリオ大会の方が多い。だが、ランキングは現在が7位、リオ大会は8位だった。しかも今大会はまだあと2日を残している。

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